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映画:レイジング・ファイア [映画]

レイジング・ファイア.jpg


映画「レイジング・ファイア」の感想です。

シネマトゥデイから引用します。

---- 見どころ ----
『イップ・マン』シリーズなどのドニー・イェン、『ファイアー・レスキュー』などのニコラス・ツェーが主演を務めたアクション。正義感にあふれた警部と、過去の事件が原因で彼に激しい恨みを抱く元エリート警官が激突する。メガホンを取るのは『コール・オブ・ヒーローズ/武勇伝』などのベニー・チャン。ドラマ「理性的な人生」などのチン・ランらが共演する。『るろうに剣心』シリーズなどのアクション監督を務めた谷垣健治がスタントコーディネーターを務めている。


あらすじは、長いですが映画のHPから引用しましょう。

---- あらすじ ----
今夜のデカいヤマを前に、東九龍警察本部のチョン警部(ドニー・イェン)は気を引き締めていた。何年も追ってきた凶悪犯のウォン・クワンが、ベトナムマフィアと大量の薬物を取引する現場に踏み込むのだ。出動まで待機するチョンに、上司から呼び出しの電話が入る。数日前に逮捕した若者が、有力者の息子で示談も成立したから調書を書き直せというのだ。どんな悪も許さないチョンは、断固としてはねのけるのだった。
本部に戻ったチョンは愕然とする。上からの嫌がらせで、チョンが率いるチームが出動から外されていた。チョンとは兄弟同然のイウ警部のチームが、取引場所へと向かう。ところが、不気味な仮面をつけた5人のグループが、ベトナムマフィアとウォンを殺して薬物を奪い、駆けつけた刑事たちも襲撃する。瀕死のイウに向かって男たちは仮面を取り、リーダーらしき男が「久しぶりだな」と不敵に笑う。彼の名前はンゴウ(ニコラス・ツェー)、チョンを慕っていた元エリート警官で、他の4人は当時の彼の部下だった。

情報課から場所を聞き出したチョンが到着した時には既に犯人の姿はなく、イウは無残な死体となって転がっていた。ウォンのブツがどこに流れたか、チョンのチームの執念の捜査が始まり、ンゴウから買い上げたマンクワイの所持が判明する。元受刑者で偽装移民を手下にするイカレた男だ。チョンはマンクワイのアジトに乗り込み、連行しようとするが拒絶され大乱闘となる。あと1歩のところまで追い詰めたチョンの目の前で、マンクワイはンゴウの部下が運転する車でひき殺される。

チョンとンゴウの間に、いったい何があったのか?
あれは4年前のことだった。大手銀行の会長フォック氏が誘拐され、機密の重要事件として副総監の指揮のもと、チョンとンゴウが捜査を担当する。容疑者としてウェンとホーが浮上、ンゴウは早々にホーの身柄を確保し、副総監から「どんな手を使ってもいい」と命じられ、部下と共にホーに激しい暴行を加え、人質の居場所を聞き出す。だが、反撃に出たホーを止めようとして殺してしまう。そこへチョンが駆けつけ、「俺たちは警官だぞ!」と止めるが、すでに手遅れだった。裁判が開かれるが、副総監はンゴウへの指示を否定し、罪は罪、たとえ仲間のためにも嘘のつけないチョンは暴行を目撃したと認める。ンゴウと部下たちはムショに入り、輝かしい未来も家族や婚約者さえも失ってしまったのだ。
自分を救ってくれた警官を見殺しにしたフォック会長、部下を切り捨てた副総監、そして仲間を見捨てたチョンへの復讐劇の壮大なクライマックスへと突入するンゴウ。何があっても正義を貫こうとするチョンとの闘いの行方は──?



この映画は、ベニー・チャン監督の遺作ということになるのでしょうか。
言わずと知れたアクション映画の巨匠が、ドニー・イェン、ニコラス・ツェーという二大スターをダブル主演に据えて制作した作品です。

ドニー・イェン率いる(?) 警察集団と、ニコラス・ツェー率いる集団の対決、という構図が配役のおかげもあって、最初からあからさまで、アクションに期待を高めて集中できます。

ミステリ好きの観点から見てしまうと、底が割れすぎですし、敵役(ダブル主演の場合は敵役というべきではないかもしれませんね)が元警官集団にしては犯行計画が杜撰です。
最後に起こす大事件も、凶悪ではありますが、正直しょぼい。
対する警察側も、杜撰です。
ドニー・イェンのチームが犯人側の狙いに気づき、指示に逆らって現場に駆け付けると、ちょうど車で現場から逃走するニコラス・ツェーのチームと遭遇し、銃撃戦などになる、というのですが、勘だけで犯人と決めつけ(画面上からはそうとしか思えません)銃撃戦に持ち込むのはいくらなんでもねぇ(笑)。

ついでにいうと、犯行には警察時代の遺恨が根っこにあるのですが、この理由でこの犯罪というのもいまいち説得力に欠けます。
だって、"The" 逆恨み、ですから。
なので、主役二人が対決し、「お互い立場が違えば」、と振り返るシーンがあるのですが、二人の性格からして同じことには絶対ならないので、少々虚しい感じ。
オープニングシーンがカットバック的なんですが、あまり効果は上げていない。

とはいえ、こういった些事は(ある意味、ストーリーの根幹なので些事ではないとお叱りを受けるかもしれませんが)放っておいてよいのです。
この映画はアクションシーンこそ命。
そしてこのアクションが、むちゃくちゃすごい。かっこいい。
語彙力がなく申し訳ないですが、スピード感といい、画面の派手さ加減といい、たっぷり楽しめます。
カーチェイス、バイクシーン、銃撃戦そして最後の 1対1 の肉弾戦。
これでもかと盛り込まれた見どころ満載のアクションシーンを堪能できます。
久しぶりにこういう映画観たな、と大満足できました。



製作年:2021年
製作国:香港・中国合作
原題:怒火・重案 Raging Fire
監督・製作:ベニー・チャン
時間:126分




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