C.M.B.森羅博物館の事件目録(37) [コミック 加藤元浩]
C.M.B.森羅博物館の事件目録(37) (講談社コミックス月刊マガジン)
- 作者: 加藤 元浩
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/02/16
- メディア: コミック
この第37巻は、
「クロスロード」
「シュロのコイン」
「鉱区A-11」
「猫のシッポ」
の4話収録。
「クロスロード」は美術室で起こる怪現象、という謎は楽しいのですが、壁の絵をめぐるトリックは無理でしょう。一瞬でばれちゃうと思います。
道端くんの将来に幸あれ、と。
「シュロのコイン」はバルカン半島で、何度戦争に巻き込まれても全滅を免れた唯一の村をめぐる謎を扱っています。
森羅が「ものすごくつらい答え」という真相が痛い。
「鉱区A-11」は2075年が舞台で、七瀬は航空宇宙監査官、森羅は宇宙工学博士として登場します。
ここで描かれたようなことが起こるのかわからないのですが、すごく壮大である意味美しいトリックで堪能しました。
自走式入出力用端末ロボットのパルがかわいい。
この作品で描かれているロボット三原則の解釈は新機軸なのではないかと思うのですが、SFに詳しい方のご意見を聞きたいです。
「猫のシッポ」
「僕はどこにでもあるような街に住んでいる」
という独白でスタートした物語が、宝探しを経て
「僕の街は他の街と似ているようで少しだけ違う」
というラストに至る構成が楽しい。
でも、この宝探しの猫が猫に見えない、と言ったら叱られる??
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