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C.M.B.森羅博物館の事件目録(33) [コミック 加藤元浩]


C.M.B.森羅博物館の事件目録(33) (講談社コミックス月刊マガジン)

C.M.B.森羅博物館の事件目録(33) (講談社コミックス月刊マガジン)

  • 作者: 加藤 元浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/10/17
  • メディア: コミック




この第33巻は、
「動く岩」
「いつかの文学全集」
「ツノゼミ」
「見えない射手」
の4話収録。

昨日感想を書いた「Q.E.D.iff -証明終了-(5)」 (講談社コミックス月刊マガジン)と同時発売で、こちらにも加藤元浩の小説「捕まえたもん勝ち! 七夕菊乃の捜査報告書」 (講談社文庫)のヒロイン七夕菊乃が登場します。


「動く岩」の謎解きはちょっと平凡すぎる気がするのですが、タイトルにもなっている青白く光って動く岩のトリック(というか仕組み?)は面白かったですね。

「いつかの文学全集」は、ホテルから見下ろせるコテージでの殺人を目的した老婦人を森羅たちが助ける話ですが、このトリックも無理がある気がしますね。
作中でも警察官が「いくらなんでもありえない」と言っているようにありえないと思います。特に、その警察官は現場の中に入って動き回っていたのですから。

「ツノゼミ」
これまたトリックに無理があるように思います。
監視カメラをめぐる部分はよく使われるトリックかとは思うのですが、この作品のような処理の仕方だとすぐにばれてしまうのでは、と心配します。
いい気になっている経営コンサルタントが懲らしめられるのはうれしいのですが。

「見えない射手」には、七夕菊乃が登場します。
リア王を演じている舞台上での殺人で、使用した矢を射る武器が見つからず、また射た角度的に不可能犯罪の匂いが...
とても魅力的な謎で、矢をめぐる部分は興味深いのですが、偶然に頼りすぎているところと武器の扱いが気になりました。

ちょっとこの第33巻は謎に無理が多い作品ばかりで残念でした。



タグ:加藤元浩 CMB
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