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売り出された花嫁 [日本の作家 赤川次郎]


売り出された花嫁 (ジョイ・ノベルス)

売り出された花嫁 (ジョイ・ノベルス)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2011/12/08
  • メディア: 新書


<裏表紙あらすじ>
偶然「愛人契約」の現場に居合せた水畑貴士。驚いたことに、女に契約を持ちかけていたのは、かつての家庭教師・落合だった。久しぶりの再会を果たした直後、落合に向かって銃弾が放たれた。咄嗟にかばった水畑は――。一方、落合の紹介で老人と契約を結んだ双葉あゆみは、奇妙な「愛人生活」に困惑。老人は何を企んでいるのか? 友人の水畑、同じ名を持つあゆみを救うため、女子大生・亜由美は今日も奮闘! 表題作のほかに「泣きぬれた花嫁」を収録。

赤川次郎の数あるシリーズの中でも、この花嫁シリーズは新しい方だと思いますが、もう25冊目になります。すごい。
毎年12月にノベルス版で実業之日本社から新刊が出ています。「クリスマスにはクリスティーを」みたいなノリなのでしょうか? 1年に出版される冊数が多いので随分違いますが...
ちなみにこのシリーズの文庫は、角川文庫だったのですが、実業之日本社が文庫を創刊したので第21作目の「毛並みのいい花嫁」 からは実業之日本社文庫になっています。大人の事情というやつでしょうか(笑)。
女子大生の塚川亜由美が探偵役(というか狂言回し?)です。
亜由美のまわりには、友人神田聡子がいて、いつもいい味を出している母親の清美がいて、少女アニメファンの父親がいて(赤川次郎のメイン・キャラクターで父親が出てくる作品は意外と少ないので、このシリーズの特徴ともいえると思います)、と一風変わっていても心安らげる(?)仲間・家族がいる主人公という意味では、「吸血鬼はお年頃」シリーズの超常現象なしバージョンというテイストかもしれません。家族への第1歩を踏み出す「花嫁」にまつわる事件を題材にするので、一方の探偵役には家庭を用意したのかな?
あと、可愛い女の子にしか興味のない(!)愛犬ダックスフントのドン・ファンを忘れてはいけませんね。結構活躍しますから。
亜由美には、谷山準教授というれっきとした恋人がいますので、本人の結婚式あたりがシリーズ最終作の趣向になるのでしょうか!? なんて遠い先の話はさておき、「花嫁」という語をタイトルにつける意味が薄い作品もありますが、そこはまあご愛敬ということで、これからも亜由美の活躍に期待したいです。次は今年の12月のはず!
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