鼠、夜に賭ける [日本の作家 赤川次郎]
<裏表紙側帯あらすじ>
今や大江戸中にその名を知られた<鼠小僧>。あまたの事件で目の当たりにするのは、いっときの欲や金に目がくらみ、道を踏み外してゆく心弱き人々の姿だった――。妹で小太刀の達人・小袖、長崎でオランダ医学を学んだ女医の千草、その助手のお国。個性豊かな女たちに囲まれて、今宵も<甘酒屋>次郎吉の勘が冴える!
大江戸事件簿。
「鼠、影を断つ」(角川書店)に続くシリーズ第4弾です。「鼠、影を断つ」の感想を書く際に、早くも次の「鼠、夜に賭ける」が出版されている、と書きましたが、今回も同様で、次の「鼠、剣を磨く」が既に発売になっています。
すごいハイペースのシリーズですね。半年に1冊くらいのペースです。
短編集で、短いページのなかで、きわめてテンポよく話が進んでいきます。
赤川次郎は、ずーっと読んできていますが、デビュー当時の作品と比べると、最近のものは薄味になったなあと思う事が多く、ことにミステリ好きからするとその印象が強いのですが、このシリーズは最近の作風にぴったりというか、作品世界にしっくりきているように思います。
せっかく鼠小僧が主人公なのだから、盗みのシーンももっとたくさん出てくるといいなぁ、なんて期待して、次の「鼠、剣を磨く」は読もうと思います。
<2014.4追記>
2012年10月に文庫化されました。書影とリンクを貼っておきます。
これは期待大ですね! いち早い文庫化を願うばかりです。
by まっきー☆ (2012-04-30 21:33)
まっきー☆さん、いつも往訪&コメントありがとうございます。
こちらは意地で単行本やノベルズを買っていますが、赤川次郎は文庫本が似合うと思うので、まっきー☆さんは正しいと思います!
by 31 (2012-05-06 22:29)