SSブログ

東京湾岸奪還プロジェクト ブレイクスルー・トライアル2 [日本の作家 あ行]

東京湾岸奪還プロジェクト ブレイクスルー・トライアル2 (宝島社文庫)

東京湾岸奪還プロジェクト ブレイクスルー・トライアル2 (宝島社文庫)

  • 作者: 伊園 旬
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2011/07/07
  • メディア: 文庫

<裏表紙あらすじ>
超一流の侵入テクニックを持つ門脇&丹羽コンビ。丹羽の愛娘である茅乃が何者かに誘拐された。犯人は門脇と丹羽の技術を要求し、3つのミッションを課す。資産家が肌身離さず持つアタッシュケースを奪取できるか? 最高責任者の指紋認証セキュリティを突破するには? 広大な植物園に隠された小箱の探索方法は? 知力・体力を駆使しながら、時には人間心理を逆手にとりミッションに挑む !

第5回(2006年) 『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した ブレイクスルー・トライアル (宝島社文庫) の続編です。
懸賞をかけた最新セキュリティ・システムの突破競争、という前作は好きな趣向だったのですが、知的ゲームかと思っていたら後半あれよあれよと力技になってしまって、面白く読んだものの不満の残る仕上がりでした。
今回の作品も、あらすじから判断すれば知的ゲームのようで、期待して買いました。
解説でも触れられていますが、前半部分はコンゲームみたいで、ちょっと簡単にいきすぎる気もするものの、なかなか楽しかったです。
後半は、タイトルにもなっている人質奪還となるわけですが、活劇調になるところを、よかったととるか、トーンが変わったのを残念と取るか、好みが分かれるかもしれませんが、やっぱりちょっと残念だったかな。
この作者は2冊続けて途中で転調する趣向だったので、これが持ち味なのかもしれません。
転調の繋ぎも含めてぎこちなさがありますので、こなれてくればすごく面白い作品ができあがるような、そんな期待を持っています。知的ゲームのような作風は希少なので、書き続けてほしいです。
nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0