シャーロッキアン! 2 [コミック]
<裏表紙あらすじ>
堅物の車教授と、活発な女子大生・愛里がバディとなってさまざまな悩める市井の人びとのために力を合わせて謎に挑む!
読めば気分爽快!のあざやかな推理の数々と、じんわりと胸が暖まる、誠実な優しい目線で描かれる人間ドラマ、そして年の離れた二人の微妙な関係のゆくえは…?
ミステリーとしても大人の恋愛物語としても楽しめる大ヒットシリーズ。
コミックで、シリーズ第2弾です。
このシリーズにはおおきくわけて3つの構成要素がありまして、一つ目はシャーロック・ホームズの正典のなかの謎を解くこと、二つ目は現在起こっている事件の謎を解くこと、最後の一つは愛里と車教授との関係、です。
この第2巻では、この3つのバランスが、大きく3番目の方へ振れているように思いました。
二つ目の要素である事件の謎解きが、正典さえ読んでいればすぐに見当がついてしまう程度のもの、すなわち正典の焼き直しの域にとどまってしまっているので、より一層そう思ってしまうのかもしれません。
一つ目の要素も、二つ目の要素も、三つ目の要素を引き立たせるための道具にすぎないのだ、というのならこれでよいのかもしれませんが...ミステリファンとしてはそれではあまりに寂しいではないですか。せっかくシャーロック・ホームズなんてとびっきりの名探偵の物語をベースにするんですから。
とはいえ、やっぱりハートウォーミングな方向での展開が強くなっていくんでしょうね。
今月第3巻がでるとのことなので、そこで改めて確認することにしましょう。
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