SSブログ

捜査官X [映画]

読書日記と銘打っておきながら、今日は映画です...

捜査官X.jpg

<ストーリー>--「シネマトゥデイ」HPから引用します
平穏を絵に描いたような山奥の村で、指名手配中の凶悪犯が強盗殺人を犯し、その場に居合わせた製紙職人リウ(ドニー・イェン)と争った末に命を落とす事件が起きる。凶悪犯を退治したリウを住民たちが英雄だと称賛する中、村を訪れた捜査官シュウ(金城武)は精緻(せいち)を極めた現場検証や検死を開始。その結果、リウが正当防衛を装って、故意に凶悪犯たちを殺害したのではないかという疑念を抱くようになる。研ぎ澄まされた推理力と直感、常人の域を超えた博覧強記ぶりを発揮し、徐々に事件の核心に近づいていくシュウは、リウの驚くべき過去を知ってしまう。

映画「捜査官X」です。

面白く観ましたが、公式HPにある「天才捜査官が難事件解明に挑む、奇想に満ちたミステリー・アクション巨編!」という惹句は、あまりにもとんちんかんですね。推理なんてなく(なにしろ証拠がありません)、ほぼあてずっぽう(というより勝手な決めつけ)ですから。それで真相を射抜いているあたり、天才には違いありませんが...
また、原題は「武侠」ですから、「捜査官X」というのは日本でつけたタイトルなわけですが、これもひどい。
映画の狙いどころがまったく伝わっていないように思います。
「武侠」といえば、武術・任侠をテーマにした中国の娯楽のジャンルのことで、その名称をタイトルに冠した製作者側の意図はどこに行ってしまったのでしょうか? 
まあ、日本では、金城武を中心に据えて売らないといけなかったのでしょうから、やむを得ないのでしょうが...
武侠らしくないオープニングと武侠らしくない進行をする映画に、あえて「武侠」と名をつけ、転調してみせる。ラストもそれにふさわしい形になっていると思います。

タイトル(邦題)と宣伝文句にはケチをつけましたが、映画はよかったです。

まず、舞台の風景が、単なる農村、だと思うのですが、とてもきれいで、浸れます。こういう美しい農村を舞台に、カンフー・アクションを展開して見せてくれたことに感謝。
都会を舞台にしなくても、寒村を舞台にしても、粋、ですよね。牛が二階にいる家って、なんだか素敵に見えました (住むとなったら不便でしょうけどね)。
アクションは、さすがドニー・イェン、見ごたえあると思いました。わりと冒頭に近い再現シーンの、経絡をつかった解説つき(?)のスローなパートも楽しいし、最後のほうの対決シーンの戦闘もすさまじかったです。

金城武にはいつもどことなく「遊離した」印象を受けるのですが、この作品ではそこがうまく活かされていると思いました。はまり役だと思います​。
ドニー・イェンも剛柔両方をしっかり見せてくれて、かっこよかったです。
タン・ウェイ (ドニー・イェンの奥さん役です)もかわいかった。

タイトル(邦題)と宣伝文句につられて観た部分もあるのですが、裏切られてもこの映画だったら、問題なし。とっても楽しい時間でした。


2012年7月21日
DVDとブルーレイが発売になっていたようです。下にリンクを追加します。

捜査官X [DVD]

捜査官X [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD



捜査官X [Blu-ray]

捜査官X [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: Blu-ray



タグ:武侠
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0