Dカラーバケーション [日本の作家 加藤実秋]
<裏表紙あらすじ>
風営法の改正に合わせ、club indigoは営業形態を変更。若手ホストが接客する、よりカジュアルな二部を設け、集客に効果をあげていた。だが、イマドキな若手ホストは都市伝説がらみのトラブルを運んでくるし、晶は豆柴と殺人事件に巻き込まれるし、憂夜が休暇を取れば厄介な問題が発生するしで、相変わらずの大騒動。新キャラクターも登場し、ますます好調のホスト探偵団シリーズ。
「インディゴの夜」 (創元推理文庫)ではじまったシリーズの第4作です。と、前回の「ホワイトクロウ (インディゴの夜)」 (創元推理文庫)のときと同じフレーズではじめてみました。
ようやくclub indigo の改装も終わり、新しいホストも登場し、新しいトラブルを持ち込んでくる...新しいレギュラーメンバーができて、それにふさわしい(?)事件が起こる、という、きわめてこのシリーズらしい展開を見せています。事件よりもレギュラーメンバーのキャラクターで魅せるシリーズなので、これは自然のなりゆきでしょう。
といっても、ミステリとしては軽いことは軽くても、最近の薄味の日常の謎よりはよほどミステリしていますのでご安心を。
今回はやっぱり表題作で最終話の「Dカラーバケーション」ですよね。だって、憂夜さんにクローズアップするんですから! と期待させても、やっぱり憂夜さんは謎多き人ですよ。安易な期待は禁物です。というか、逆に謎が深まってしまったような...
さておき、ひさしぶりにレギュラーメンバーに会えて満足しました。次作はいつ!?
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