SSブログ

クロニクル [映画]

クロニクル.jpg

更新に日が空きました。続けて映画、です。

映画のHP(リンクはこちら)からあらすじを引用します。

高校生のアンドリューにとって、“話し相手”は中古のビデオカメラだけ。父親は暴力的で、母親は病気で寝たきり。学校の昼休みも運動場の片隅でただひとり過ごす毎日だった。アンドリューはそんな生活のすべてをカメラに語りかけながら記録していく。
ある日、同じ高校に通ういとこのマットにパーティーに連れられていったアンドリュー。インテリで社交的なマットが早速のお気に入りの女子ケイシーを見つけて話し込む一方で、ビデオカメラを回していたアンドリューは「オレの女を撮るな!」と殴られてしまう。マットと、アメフト部のスター選手スティーヴは、居場所のないアンドリューを見かねて近くの洞窟探検に誘うが、そこで3人は不思議な物体に触れ……。
気が付けば、3人は不思議な能力を身につけていた。女子のスカートをめくったり、駐車してある車を勝手に移動させたり、退屈な日常は刺激的な毎日に変わり、3人は急速に友情を深めていく。しかし、ある日後ろから激しくあおってきた車をアンドリューがチカラで横転させて池に沈めてしまう。それを機にマットとスティーヴはチカラを使う際のルールを決めるが、アンドリューはそれに不満を抱くのだった。
やがて、空を自在に飛べるようになった3人は、そのチカラを使って学校のタレントショーで手品を披露。アンドリューも一躍人気者の仲間入りを果たすが、急接近した女の子とのファーストキスで大失敗。さらにビデオカメラを内緒で買っていたことがバレて……。チカラを手にしながらも人生が思い通りにいかない現実に、アンドリューはフラストレーションを募らせていく。

いつものように「シネマトゥデイ」HPからも引用しておきます。
チェック:ごく普通の生活を送っていた高校生たちが、突如として超能力者として覚醒したことから思わぬ事態に身を投じていくSF作。メガホンを取るのは、テレビドラマ「キル・ポイント」シリーズの新鋭ジョシュ・トランク。キャストには、『欲望のバージニア』のデイン・デハーン、『キャリー』(2013年)のアレックス・ラッセルなどの若手注目株が顔をそろえている。自動車を次々と跳ねのける超能力の描写に加え、ティーンエイジャーの日常や心情をリアルにすくい取ったドラマ部分も魅力。

極めて限定的な公開ながら、好評だったようで、延長と同時に、大阪はじめ各地でも上映されることになったようですね。めでたい。

非常にシンプルなストーリーで、映画の作りもシンプルなところが大きな長所だと感じました。
超能力(と呼んでよいと思います)を手に入れた人が、あるいは超能力を持つ人が、どう感じ、どうふるまうか、というのは、SFらしいテーマだと思います。
高校生がそういう能力を手に入れるというと、小畑健のコミック「DEATH NOTE (デスノート) 」 (ジャンプ・コミックス)を思い出してしまいますね。強烈でおもしろい作品でした。
ミステリ周辺でも、たとえば宮部みゆきはいくつか書いていますね。「クロスファイア」〈上〉 〈下〉 (光文社文庫プレミアム)などが代表例でしょうか。
日本の場合、宮部みゆきもそうですが、持てる者の哀しみ、が描かれることが多いですね。
さて、この映画「クロニクル」は、どうでしょうか。違い(あるいは類似点)を考えながら観ても楽しいと思います。

アンドリューがビデオで記録していく、というのが、単に自分のためだけ、誰に見せるでもない、というのが意外でした。
いまどきなら、ブログでも、Facebook でも、アップしていくのではないかと思うのですが、非常に狭い範囲での物語となっていました。
開かれた設定でストーリーを展開すれば、どうなるんでしょうね?

特撮を駆使していまして、楽しい映像がいっぱいあります。
空を飛ぶシーンとか、うらやましい。
アンドリューの輝かしい日々ともいえるこのあたりで止まっていられないのが、とても残念に感じます。
どんどんチカラをつけていって、どんどん激しくなっていくアンドリューの行動がとても哀しいですね。

個人的には、アンドリューが変わっていく大きなきっかけとなる事態が、どうアンドリューに影響を与えたのか、実はよくわかりませんでした。
そういう風に変わるものでしょうか? 通常想定される反応とは、なんだか、逆に振れてしまったように思います。
冒頭の、アンドリューの退屈な日々、からの飛躍ぶりが見どころでもあると思うので、大きな疵とはいえませんが、ここが気になります。

しかし、短い時間(1時間24分です)の中で、平凡な日々からラストのカタストロフィー(?) まで、コンパクトにすっきりまとまっていて、楽しめました。
機会がありましたら、ご覧ください。
nice!(6)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 6

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0