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枯れ騒ぎ [海外の作家 ジル・チャーチル]


枯れ騒ぎ (創元推理文庫)

枯れ騒ぎ (創元推理文庫)

  • 作者: ジル・チャーチル
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2012/07/27
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
ガーデニング講習会に参加する予定のジェーンとシェリイは、講師の女性が自宅で襲われたことを知る。その直後、ジェーンは不注意から足の骨を折り、松葉杖の世話になることに。講習会は代打の講師を迎えて開催されたが、ジェーンは骨折のせいか調子が今一つのうえ、長男マイクのガールフレンド問題も気になって……。主婦探偵が文字通り “骨を折って” 事件にぶつかる第12弾。


この「枯れ騒ぎ」 (創元推理文庫)から、ようやく7月に読んだ本の感想になります。

早いもので、シリーズ12作目です。訳者が浅羽莢子さんから、新谷寿美香さんになってから3作目です。
読み慣れているシリーズなのですが、訳が気になってしまいました。訳者が変わってから、ちょっとね。
それは、ジェーンと親友シェリイの間の二人の会話。
二人称が「あんた」なのですが、ずっとそうでしたっけ? と思ってしまいました。もともとジェーンもシェリイも庶民的な親しみやすい感じではあるのですが、どうも「あんた」を使った会話の調子が、親しみやすいというよりは、蓮っ葉というか品がない感じが強くしたのです。
読み終わった本は次々と実家に送っているので手元にないので、本屋さんでシリーズ第1作「ゴミと罰」 (創元推理文庫)をチェックしてきました。
確認したところ、「ゴミと罰」でも二人称は「あんた」でした。
こちらの勘違い、でしたね。二人称のせいではない。
でも、どうしてでしょう? 近作のジェーンとシェリイの会話は下品で嫌だなぁ。

ガーデニング講習会で各自の庭見学が計画され、庭らしい庭をつくっていないシェリイとジェーンが、庭の素材(?) をレンタルして切り抜けようとするエピソードがおかしいですね。よくやるなぁ。
講習のなかみも、ガーデニングといいながら、交配による品種改良と植物特許なんて方向に流れていくのも、なんだかおかしい。ちょっとムリヤリ感はありますけどね。
それにしても、連続して講師が襲われたり殺されたりする講座って、どうなんだ!!
事件の方は....
動機がポイントになることが多いシリーズだと思っているので、ジェーンが容疑者リストを見直して、動機を探すくだり(243ページ)にはニヤリとしてしまいました。
今回はいつもよりは平凡な印象ですが、コージーらしい要素とコージーらしからぬ要素を組み合わせて動機を作り出しているのがポイントでしょうか。

長らく積読にしているうちに、
「八方破れの家」 (創元推理文庫)
「大会を知らず」 (創元推理文庫)
と2冊も続刊が出ています。
読めるのはいつになるかな??


原題:Mulch Ado About Nothing
作者:Jill Churchill
刊行:2000年



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