ピザマンの事件簿2 犯人捜しはつらいよ [海外の作家 は行]
ピザマンの事件簿2 犯人捜しはつらいよ (ヴィレッジブックス)
- 作者: L・T・フォークス
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2011/05/20
- メディア: 文庫
<裏表紙あらすじ>
テリーは、ムショから出たあとピザ屋のデリバリーをしながら生活を立て直しつつあった。心機一転、こだわりの長髪をばっさりと切り、本業の大工仕事に大幅に復帰。〈スミティのバー〉の改装に汗を流していた。ある日の早朝、テリーらの住むトレーラー・パークで事件が起き、ある男が殺された。妻のメリールーがべろべろに酔っ払ったあげく、銃を持ってその場に居合わせたため容疑者として捕まってしまう。メリールーは最低のばか女ではあるが、人を殺すような女ではない。何か特別な事情があるにちがいない。真犯人を捜すべく男テリーとその仲間がふたたび立ちあがる!男気と人情味あふれる痛快ミステリー。
「ピザマンの事件簿 デリバリーは命がけ」 (ヴィレッジブックス)に続く第2弾です。
前作の感想はこちらですが、その「ピザマンの事件簿 デリバリーは命がけ」の感想を書いたのが2011年09月11 日。もう3年も経ってしまったんですねぇ。
前作で「ミステリとしての骨格は弱いですが、楽しい登場人物たちに囲まれて、わいわいとテンポよく進んでいくストーリーだけで十分楽しめます」と書きましたが、今回もその通り。
あらすじに「メリールーは最低のばか女ではあるが、人を殺すような女ではない。何か特別な事情があるにちがいない。」という通り、別れた妻のためにみんなでわいわいやっていきます(当然、反対する人もいますけどね)。
こういう感触のミステリ、珍しいですよね。「男性版コージー・ミステリ」という思いを強くしました。
しかし、もう、これ、ピザマンの事件簿ではないですね。大工さんに戻ってますよ(笑)。
あとがきには、シリーズ第3作 Early Eight も出ているとあるのですが、翻訳されていません。ヴィレッジブックスさん、ちゃんと訳してくださいね。
原題:Lights Out
作者:L. T. Fawkes
刊行:2004年
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