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C.M.B.森羅博物館の事件目録(11) [コミック 加藤元浩]


C.M.B.森羅博物館の事件目録(11) (講談社コミックス月刊マガジン)

C.M.B.森羅博物館の事件目録(11) (講談社コミックス月刊マガジン)

  • 作者: 加藤 元浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/06/17
  • メディア: コミック



この第11巻は、
「ファイストスの円盤」
「初釜事件」
「丸〆猫」
の3話収録です。

「ファイストスの円盤」は、ギリシャ・エーゲ海が舞台です。ギリシャの海運王シリウス家というのが登場します。ギリシャの海運王なんて、見たことないですが、ありそうな感じなのがポイントでしょうか。
この作品に使われている遺物は、タイトルであるファイストスの円盤に使われた印章。闇ブローカーのマオ(もうすっかりシリーズでおなじみになりましたね)が仲介します。
事件は、海運王の妻が殺されるというもので、謎解きは平凡でも、シリウス家をめぐる状況と美しいエーゲ海との対比がなかなか悪くないな、と思いました。

「初釜事件」の冒頭に、QEDの二人が登場しますが、出てくるだけです...ストーリーには絡みません。
茶会で茶碗が盗まれる、というストーリーなんですが、うーん、事件の落ち着かせ方も、どことなく既視感があります。
トリックは斬新といってよいと思いますが、実際には無理でしょうねぇ。

「丸〆猫」は、愛妻を亡くしたおじいさんがテーマ(?)です。妻との思い出の品が、丸〆猫。
招き猫の原形の一つともいわれる品らしいです。知りませんでした。
すらすらと流れるように事件が解決されますが、ちょっと考えてみるとうまくいきそうもない事件ですね。犯人、もっと知恵を絞らないと。
余計な話ですが、通帳の表紙の銀行名がUFO銀行となっていて笑ってしまいました。

ところで、表紙の和服姿の女の子、立樹に見えません...


タグ:加藤元浩 CMB
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