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逝年 [日本の作家 石田衣良]


逝年 (集英社文庫)

逝年 (集英社文庫)

  • 作者: 石田 衣良
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2011/05/20
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
人生にも恋愛にも退屈していた二十歳の夏、「娼夫」の道に足を踏み入れたリョウ。所属するボーイズクラブのオーナー・御堂静香が摘発され、クラブは解散したが、1年後、リョウは仲間と共に再開する。ほどなく静香も出所するが、彼女はエイズを発症していた。永遠の別れを前に、愛する人に自分は何ができるのか? 性と生の輝きを切なく清澄にうたいあげる、至高の恋愛小説。傑作長編『娼年』続編。


「娼年」 (集英社文庫)の続編。これは見逃せない。
「娼年」 といったら、ぼくのなかでは、「うつくしい子ども」 (文春文庫)と並んで好きな作品だから。
でも、期待しすぎましたか。
なんだかちょっぴり肩すかしをくらったような感じ。
「娼年」 に、続編はいらなかったかな。

死の影が漂ってくるところが本作品のポイント。
あと、ジェンダーをめぐる議論にもかなり筆が割かれています。こういう部分、いらないと思う人もいるでしょうねぇ。ぼく自身、なくてもいいな、と思いましたから。
でも、ボーイズクラブ(男娼屋さんですね)をめぐる話で、性をおもいきり扱っているけれども、不思議な透明感というのが漂ってくる点は健在です。さすが石田衣良。
こういう手触りの作品、石田衣良以外で見当たりません。貴重ですね。
鴻巣友季子さんの解説も素敵でした。






タグ:石田衣良
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