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山手線探偵 まわる各駅停車と消えたチワワの謎 [日本の作家 七尾与史]


山手線探偵 まわる各駅停車と消えたチワワの謎 (ポプラ文庫)

山手線探偵 まわる各駅停車と消えたチワワの謎 (ポプラ文庫)

  • 作者: 七尾 与史
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2012/06/05
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
山手線の電車内だけに現れるといわれる神出鬼没の名探偵――山手線探偵・霧村雨。彼を支えるのは、小学5年生の助手・シホと、見当違いな推理を働かせまくる自称作家の三木幹夫。彼らトンチンカン3人組が、日常の謎から殺人事件まで、どんな事件でも解決します!


まず目次がかわいいです。山手線の路線図(?)。
ページ順に並べ替えると
目白駅→大塚駅→日暮里駅→田端駅→恵比寿駅→上野駅→代々木駅→有楽町駅→駒込駅→新宿駅→東京駅
の順です。
ポプラ文庫で、若い人向けのイメージだしね。

ところが、オープニングがいきなり、ダークなシーン。
少年がホームから転落し、差し伸べられた男の手を振り払って電車に轢かれる、その一部始終をビデオカメラにおさめる大学生。
なんだ、なんだと思っていると、肝心の(?) 山手線探偵霧村雨(三十五歳)と助手(?)、広報担当(?) の小学生道山シホ、そして霧村の友人でミステリ作家の三木幹夫(ミキミキ)が登場して、ライトな感じになります。
「連続殺人、画期的な手口、意外な犯人、鮮やかな推理。下町情緒あふれる商店街にコロッケに犬に夕焼け! 人間ドラマもバッチリさ」(304ページ)
というところ!?
山手線を回るように、くるっと回ったように事件はつながって解決されていきます。

ラストでは、「国家の存亡がかかっておる」なんて、ジジイに次の事件を依頼されます。
それに、「シホと霧村さんの出会いのきっかけとなったあの事件。あの謎だらけの事件を解くために、シホは彼の助手になったのだ。あの事件の手がかりも真相も何から何まで山手線の中に隠されているのは間違いない」(314ページ)だなんて。そういうネタ振りは、もっと早くから小刻みにすべきですよ。

とはいえ、気になることは気になるので、続編を楽しみにします。
(シリーズは3巻で完結しているようです)



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