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オデッセイ [映画]

オデッセイ①T0020248p.jpgオデッセイ②T0020248p1.jpg

いつものシネマ・トゥデイから引用しておきます。

チェック:『グラディエーター』などのリドリー・スコットがメガホンを取り、『ボーン』シリーズなどのマット・デイモンが火星に取り残された宇宙飛行士を演じるSFアドベンチャー。火星で死亡したと思われた宇宙飛行士が実は生きていることが発覚、主人公の必死のサバイバルと彼を助けようとするNASAや乗組員たちの奮闘が描かれる。共演は、『ゼロ・ダーク・サーティ』などのジェシカ・チャステインや『LIFE!/ライフ』などのクリステン・ウィグなど。スコット監督による壮大なビジュアルや感動的なストーリーに注目。

ストーリー:火星での有人探査中に嵐に巻き込まれた宇宙飛行士のマーク・ワトニー(マット・デイモン)。乗組員はワトニーが死亡したと思い、火星を去るが、彼は生きていた。空気も水も通信手段もなく、わずかな食料しかない危機的状況で、ワトニーは生き延びようとする。一方、NASAは世界中から科学者を結集し救出を企て、仲間たちもまた大胆な救出ミッションを敢行しようとしていた。

映画化されるというので、あわてて(?) 原作「火星の人〔新版〕」(上)  (下) (ハヤカワ文庫SF)を読んでから観ました。
原作の感想を書くことになるのは一体いつのことやら。
原作を読んだのは2月でしたが、今年のベスト13に該当すること間違いなしのおもしろさだったので、ストーリー展開が楽しめることは保証付き。安心して映画を観ることができました。
映画もおもしろかったですね。
やはり映像で観る火星がきれい。いや、取り残されてしまえば、きれい、なんて言ってられないだろうけれど、映画として観る分には、すこぶるきれい。
普通の2Dで観たのですが、3Dでもよかったかもしれません。G(重力)がかかる部分がそれなりにあるので、MX4Dだといらいらしたかな。

よくできたお話だとあらためて思いました。
生き延びるための仕掛けというか、手掛かりがちゃんとあるところがすばらしい。だからこそ、知恵と勇気で乗り越える主人公に見入ってしまうのです。
この点で、主人公を演じているのが、マット・デイモンというのはちょっと惜しいところ。
というのも、マット・デイモン、ジェイソン・ボーンを演じてから、肉体派というかサバイバル能力が高いイメージがつきまとっています。
ところが、この主人公ワトニーは植物学者。もちろん、選ばれて火星に派遣されるくらいなので、体はきちんと鍛えてはいるでしょうが、アクションものの映画に出るようなそういうイメージではありません。
もちろん、助かることはわかっているわけですが、マット・デイモンが演じてしまうと、そのあたりがちょっと...
無名の役者を起用すればよかったのに。

あと映画にしてしまうと、原作の最大の武器ともいえる、語り口、ワトニーのめげないユーモアが薄れてしまいます。
このあたりはマット・デイモン、うまいもんですが、それでもやはりね。
あと、試行錯誤というか、生き延びるための知恵の部分が、映像ではあっさり流されてしまいますね。中国の関与もあっさり、あっさり。
原作にない後日談が付け加わっていて、そこはかとなくユーモラスな点はよかったです。
とまあ、これは原作を読んでいたからこその感想で、映画を映画として観る分には十二分におもしろい映画だと思います!

それにしても
原作原題:THE MARTIAN
原作邦題:火星の人
映画原題:THE MARTIAN
で、どうして映画邦題がオデッセイなんでしょうね?
原作邦題に合わせろとはいいませんが、なんとかならなかったものか?


原作の書影です。

火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)火星の人〔新版〕(下) (ハヤカワ文庫SF)火星の人〔新版〕(下) (ハヤカワ文庫SF)
  • 作者: アンディ・ウィアー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2015/12/08
  • メディア: 文庫


ぼくが読んだのは、1冊ものの旧版です。
火星の人 (ハヤカワ文庫SF)

火星の人 (ハヤカワ文庫SF)

  • 作者: アンディ・ウィアー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2014/08/22
  • メディア: 文庫




原題:THE MARTIAN
製作年:2015年
製作国:アメリカ


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