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チャーリー・モルデカイ (4) 髭殺人事件 [海外の作家 は行]

チャーリー・モルデカイ (4) 髭殺人事件 (角川文庫)

チャーリー・モルデカイ (4) 髭殺人事件 (角川文庫)

  • 作者: キリル・ボンフィリオリ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2015/01/24
  • メディア: 文庫

<裏表紙あらすじ>
憧れの口髭をたっぷりとたくわえ上機嫌なモルデカイのもとに大学時代の恩師ドライデン博士がやってきた。カレッジの女性研究者が不審な死をとげたという。依頼を受けたモルデカイは特別研究員として潜入し、調査を開始する。やがて、事件前後に被害者の周囲で目撃されたあやしい男たちの足取りや、不審な金の動きがあったことなどを突き止めるが、それは関わるには危険すぎる、ある事件とのつながりを示唆していて……!?


コミックス2冊の感想を挟んで10月8日に感想を書いた「ヒートアップ」 (幻冬舎文庫)(感想へのリンクはこちら)で9月に読んだ本の感想が終わりました。9月は5冊しか読めなかったんです。
10月の感想に入る前に、「刑事マルティン・ベック ロセアンナ」 (角川文庫)(感想へのリンクはこちら)でとまっていた4月に読んだ本の感想を終わらせます。
4月3冊目の本、「チャーリー・モルデカイ (4) 髭殺人事件」 (角川文庫)です。
4月は3冊しか読めていなかったんですね。

「チャーリー・モルデカイ (1) 英国紳士の名画大作戦」 (角川文庫)(感想のページへのリンクはこちら
「チャーリー・モルデカイ (2) 閣下のスパイ教育」 (角川文庫)(感想のページへのリンクはこちら
「チャーリー・モルデカイ (3) ジャージー島の悪魔」 (角川文庫) (感想のページへのリンクはこちら
に続くシリーズ第4弾にして最終巻。
カバーの裏側袖の作者紹介欄によると「シリーズ四冊目は、著者の死後、ほぼ書き上げていた未完の作品にクレイグ・ブラウンが一章ぶんを書き足して99年に発表された。」とのことで、絶筆なんですね。
本国では補遺してでも出してほしいと思われるような人気シリーズだった、ということですね。

今回はカレッジへ潜入(?)ということで、カレッジでのバカ騒ぎの巻、という感じです。
まあ、大学時代馬鹿をやっていました、というのは洋の東西を問わずあるのでしょうが、イギリスの雰囲気をぜひ味わってください。(もっともこの作品の通りとは保証できませんが...)
事件のほうも人は死にますが、悪ふざけ満載ですので、そのあたりお気を付けください。

文字通り、髭に始まり、髭に終わる本でしたが、事件はそこにあんまり関係なく(笑)、チャーリー・モルデカイとジョハナに関する話、です。

このシリーズの文庫カバー、続き物になっている趣向だったので、並べてみました。
チャーリー・モルデカイ (1) 英国紳士の名画大作戦 (角川文庫)チャーリー・モルデカイ (2) 閣下のスパイ教育 (角川文庫)チャーリー・モルデカイ (3) ジャージー島の悪魔 (角川文庫)チャーリー・モルデカイ (4) 髭殺人事件 (角川文庫)








<蛇足>
「モルデカイ家の縦割り半分邸宅」(13ページ)
というのが出てきます。
これ、ひょっとして “semi-detached” だとすると違和感ありありの訳語ですが、かといって、じゃあどう訳すんだよ、と言われてもなかなかしっくりくる語がありません。訳者も苦労されたんでしょうねぇ、きっと。

<蛇足2>
「検認済み送金」というのが106ページ以降出てきます。
一応説明もされているのですが、この仕組みが非常にわかりにくい。何度も読み返しましたが、結局わかりませんでした。ちょっと困った...



原題:The Great Mortdecai Moustache Mystery
作者:Kyril Bonfiglioli and Craig Brown
刊行:1997年
翻訳:三角和代






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