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秘密 season 0 1 [コミック 清水玲子]

秘密 season 0 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)

秘密 season 0 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)

  • 作者: 清水玲子
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2013/08/28
  • メディア: コミック



先日、「憂国のモリアーティ 1」 (ジャンプコミックス)の感想で(リンクはこちら)、「コミックも2シリーズだけ持ってきていまして」と書きましたが、そのとき触れたもう一つのシリーズがこの「秘密 Season 0」 です。
6巻まで持ってきましたが、先月(2018年7月)7巻が出たようです(買わなきゃ...)。

秘密のスピンオフで、この巻は、薪と鈴木克洋との出会いが描かれます。
二人は大学生です。

出会いが最悪で、そのあと仲良くなる(?) というのは王道中の王道、定番中の定番の展開ですが、きちんとその流れに棹差しています。素晴らしい。
合コンを「親睦会とは名ばかりの下らない性交目的の異性品定め物色の場」とは、言い得て妙ですね(こらっ)。

薪の両親が死んだ火災事件の謎を解こうというのが薪の(当時の)ライフワークだったわけですが、そこに出てくるのが、選び抜かれたエリート候補しか入れない謎の結社「プレミアム」。
いやあ、いいですねぇ、こういう怪しげなの。
薪の法定後見人(要するに育ての親、みたいなもんですね)である澤村敏が、薪の両親が死んだ火事の際顔と全身に火傷を負い、怪しげな外見(大変失礼な言い方になっていてすみません。でも、絵が怪しげなんです...)になっているというのも、思わせぶりでいいです。
(ちなみに、火災の真相は、おそらく読者の想定の範囲内です)

鈴木と薪の関係性は、この「秘密 season 0 1」を読んでもぴんと来ないままだったりするのですが、
『俺はおまえの「澤村さん」にはなれない
 お前の「両親」にも「家族」にもなれない
 「恋人」にも「伴侶」にもなれない
 --なれないけど
 でも「親」からはいつか独立して必ずいつかは死別する時が来る
 「恋人」や「夫婦」だってどっちかが浮気したらお終いだ
 でも「友人」なら
 「友人」ならずっと一緒にいられる』
というのは、なんにせよすごいですねぇ...

シリーズ2巻はどんなストーリーを見せてくれるのでしょうか?

<蛇足>
「履歴・家系 宗教の有無等から 鑑みると」というセリフが出てきます。
会話なので構わないという考えもありましょうが、プレミアムの会員がこんなでたらめな日本語を話すとは思えません。
これも間違った使いかたがかなり広まっているので、無駄な抵抗だとは思うんですが、指摘しておきます。


タグ:清水玲子
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