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モップガール3 [日本の作家 加藤実秋]


モップガール (3) (小学館文庫)

モップガール (3) (小学館文庫)

  • 作者: 実秋, 加藤
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2017/01/06
  • メディア: 文庫

<カバー裏あらすじ>
事件・事故現場を専門とする清掃会社で働く桃子は、現場に遺された想いに感応する特殊能力の持ち主だ。しかし、肝心な事件の真相までは思い浮かばないという半端な能力のため、同僚達の協力が必要だった。そんなある日、桃子は死んだ父親の想いに触れ、完全な能力「素敵なサムシング」を手にする。その能力を利用し、清掃業務に加え「失せ物探し」のサービスをはじめたクリーニング宝船は業績絶好調。役者志望の重男にもテレビ出演のチャンスが訪れる! しかし、そんな折も折、桃子の能力がまったく使えなくなってしまう。そして、桃子と翔に、かつてクリーニングサービス宝船がかかわった事件にまつわる危険が迫っていた。笑って泣ける新感覚ミステリシリーズ、堂々完結。


2021年10月に読んだ14冊目、最後の本です。
「モップガール」 (小学館文庫)(ブログの感想へのリンクはこちら
「モップガール 2 事件現場掃除人」 (小学館文庫)(ブログの感想へのリンクはこちら
の続編で、シリーズ完結編です。

前作「モップガール 2 事件現場掃除人」 の(当時の)帯に「涙の完結」と書いてあったのですが、続編が出ました(笑)。
今度こそ完結のようで、
「素敵なサムシング」
「黒いさざ波」
「シャドウプレイ」
「モップガール」
4話収録の連作短編集です。

主人公である桃子について
「親父さんの死の真相が明らかになって、あんたの能力の出所もなんとなくわかった。でもそれは同時に封印が解けて、力が野放しってことでもある。この先どうなるか、無敵とか万能とか言われて、調子こいて力を使いまくっていたらなにが起きるのか、誰にもわからないし、対処法もない」(22ページ)
と翔がいうような展開となります。
さっそく第二話で能力が使えなくなってしまいますから。
事件を解決しながら、桃子と翔の物語になっていく手堅い展開ですし、桃子お得意の(?) 時代劇から借りたセリフや小道具が効果的にちりばめられているのがいけてます。
なにより能力のオン・オフが事件と物語の展開に寄り添っているのがいいですね。

軽く読めるエンターテイメントで楽しめました。







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