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泥棒は幻を見ない [日本の作家 赤川次郎]


泥棒は幻を見ない (トクマノベルズ)

泥棒は幻を見ない (トクマノベルズ)

  • 作者: 赤川次郎
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2021/11/27
  • メディア: 単行本

<カバー袖あらすじ>
子供を虐待し死なせた疑いでニュースを賑わせていた鎌田が路上で殺された。凶器は日本刀。太刀筋も只者ではない。一体、誰が鎌田を殺したのか。刑事の真弓と泥棒の淳一夫婦は、偶然〈夜のニュースワイド〉の敏腕プロデューサー・めぐみとファミレスで知り合い、辻斬り事件の真相を追い始める。事件を追ううちに、二十年の刑期を終え出所した男と繋がっていく――。殺人の罪で有罪になりながらも、動機を一切口にしなかった男の秘密とは。人気シリーズ「夫は泥棒、妻は刑事」第二十三弾!


2022年3月に読んだ11作目(12冊目)で、最後の本です。
「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ最新刊で、第23弾。
前作「泥棒は世界を救う」 (トクマノベルズ)(感想ページはこちら)のようにげんなりすることもなく、いつもの赤川次郎節をたっぷり楽しんだ......のは楽しんだのですが、この「泥棒は幻を見ない」 (トクマノベルズ)に出てくる登場人物もエピソードも、ことごとくが前に読んだものを彷彿とさせるものばかりで、びっくりしてしまいました。
ここまで既視感ばかりというのは珍しい。
著書が640冊近くにもなると似たような話、エピソードや登場人物はどうしても出てきてしまうものだとは思いますが......

とはいえ、新しい要素も盛り込まれていて、そこは注目ですね。
プロローグにも出てくる刀の扱いは、ちょっとおもしろいなと思いました。
一方で同じ刀について気になる点もありまして、少々ネタバレに近くなるのでぼかして書きますが、この刀の扱いが、この「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズにふさわしいものだったのかどうか。
赤川次郎だったらもっと別のシリーズの方がふさわしいような気配が漂っているのが難点かと思います。



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