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三人姉妹殺人事件 [日本の作家 赤川次郎]


三人姉妹殺人事件 (特別書き下ろし)

三人姉妹殺人事件 (特別書き下ろし)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/04/07
  • メディア: 単行本


<帯あらすじ>
朝目覚めると部屋には知らない美女の死体が!? 
大事件に巻き込まれる三姉妹! 
捜査する大貫、井上、国友!!

引用しておいてあれですが、あらすじというには短すぎますね。
帯には他に、内田康夫さんの推薦文がついています。
表には『作家生活35周年記念特別書き下ろし』『「三姉妹探偵団」×「大貫警部」人気シリーズ夢のコラボ!』ともあります。
タイトルからも2つのシリーズが融合した作品であることが推察できます。
なのですが、それほど競演している感はありません。大貫警部は最後にちょっと出て来るだけ。三姉妹のほうが出番は多いですが、だからタイトルは逆にバランスをとって大貫警部シリーズのほうを意識し、「四字熟語+殺人事件」としたのでしょうか? しかし、四字熟語にするために、「三姉妹」を「三人姉妹」にするのはいただけないなぁ、と思いながら読み始めました...細かいこと気にしすぎ?
物語は、綾子・夕里子・珠美の3人がアクセントかつ清涼剤となって進みますが、メインは、どちらのシリーズにも寄らない独立作品のような趣です。
悪い人がいかにも悪く、ステレオタイプで描かれている点はミステリとしてどうかな、と不満はありますが-評論家君塚ゆかりの人物像などはその典型です-、次々と展開する事件がテンポよく、良い意味でも悪い意味でも、いつもの赤川次郎ブランドの作品となっています。
最後まで読んで振り返ると、このストーリーに三姉妹を絡ませたかった作者の狙いがわかります。それでいて、三姉妹が全面に(前面に?)出てくるのではないこの形が良かった、ということで、大貫警部を映画でいうところの友情出演させて、「三人姉妹」殺人事件としたのだな、と個人的には納得しました。
ところで、この2つのシリーズが共演できたということは、国友刑事と大貫警部・井上刑事は同僚なんですね...大貫警部と組まされなくて、国友刑事よかったですね。国友刑事はそういえば、誰と組んで仕事しているのでしょうね?


<2014.04追記>
2013年04月にノベルス化されていました。
三人姉妹殺人事件 (講談社ノベルス)

三人姉妹殺人事件 (講談社ノベルス)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/04/04
  • メディア: 新書


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