ブンデスの星、ふたたび [日本の作家 あ行]
ブンデスの星、ふたたび (ホペイロ坂上の事件簿 J1篇 ) (創元推理文庫)
- 作者: 井上 尚登
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2011/11/11
- メディア: 文庫
<裏表紙あらすじ>
“絶対に負けられない戦い”を経てついに掴んだJ1昇格。とはいえ、相変わらず、妙な事件はスパイク保管室に持ちこまれる。“アウェイの洗礼”にはじまる不可解な事件、元ブンデスリーガーが抱える悩み、スタジアムツアーで起こった大騒動など、ホペイロ坂上は今日もスパイク片手に謎を解く! ビッグカイト相模原の愉快な面々の活躍を描く、ほのぼのフットボールミステリ、J1篇。
「ホペイロの憂鬱 JFL篇」 (創元推理文庫)、「幸せの萌黄色フラッグ (ホペイロ坂上の事件簿 J2篇)」 (創元推理文庫)に続くシリーズ第3弾にして、最終巻とのことです。ビッグカイト相模原はJFLからスタートして、J2、J1と順に昇格していっています。
謎の方は、J1になったからといっても変わることなく、引き続き小粒ですね。なので、ミステリとしての興趣を期待すると肩透かしになりそうです。
一方、おなじみの面々の活躍というか行く末の方は好調で、こちらはたっぷり楽しめます。最終話のタイトルが「恋のハットトリック」ということですから、ハッピーエンドも間違いなし。
表紙絵からも雰囲気が伝わるかもしれませんが、肩の凝らない、ほのぼのとした柔らかいシリーズでした。
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