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Q.E.D.証明終了(30) [コミック 加藤元浩]


Q.E.D.証明終了(30) (講談社コミックス月刊マガジン)

Q.E.D.証明終了(30) (講談社コミックス月刊マガジン)

  • 作者: 加藤 元浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/06/17
  • メディア: コミック




この第30巻には「人形殺人」と「犬の茶碗」の2つの話が収録されています。

「人形殺人」で、人型ロボットについて、人間そっくりなロボットが生活の中で活躍するようなことにはならないと燈馬が言うのが印象に残りました。
人型ロボットに対して命令できる人と命令を遠慮してしまう人に分かれる気がするというのも、納得。
ロボットを人型にするメリットがない、人の形をしているものはどうしても人にプレッシャーを与えてしまう、というのは鋭いポイントだと思います。
人形も同じで、「人形の向こうにどうしても人間の姿を見てしまう」ことを利用したミス・ディレクションが事件で使われます。
ただ、このミス・ディレクション、ちょっと単純すぎて、内閣情報調査室が見抜けないとは思えませんし、普通の警察の捜査は一方向にすんなり向かうことなく、すべての方向を律儀に地道に証拠でつぶしていくものだと思うので、こういった類のミス・ディレクションはあまり効果はないんじゃないかと思いました。
また、携帯電話だけではく、自宅の電話でも捜査機関であれば着信の履歴は調べられると思うんですが...

「犬の茶碗」の方は、タイトルでも堂々とさらしていますが、
「古典的な方法だけど……やってみますか」
と燈馬に言わせ、落語「猫の茶碗」をやってみせるのはおもしろいですね。
詐欺組織ではナンバー1よりもナンバー2が黒幕というケースが多いなか、どうやって黒幕のナンバー2をこらしめるのか、こちらもナンバー2には見抜かれてしまいそうですが、すっきり仕上がっていました。
ところで、ユダの木(セイヨウハナズオウ:西洋花蘇芳)って、そんなに桜に似ているのでしょうか?





タグ:加藤元浩 QED
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