SSブログ

ブリッジ・オブ・スパイ [映画]

ブリッジ・オブ・スパイ T0020104p.jpg

映画のHPのあらすじを引用します。

世界が戦争勃発の恐怖に怯える中 平和の鍵を握っていたのは、ひとりの普通の男だった
アメリカとソ連が一触即発の冷戦状態にあった1950~60年代。
ジェームズ・ドノヴァンは、保険の分野で実直にキャリアを積み重ねてきた弁護士だった。
ソ連のスパイの弁護を引き受けたことをきっかけに、世界の平和を左右する重大な任務を委ねられる。それは、自分が弁護したソ連のスパイと、ソ連に捕えられたアメリカ人スパイの交換を成し遂げることだった。
良き夫、良き父、良き市民として平凡な人生を歩んできた男が、米ソの戦争を食い止めるために全rひょくが不可能に立ち向かっていく!

いつものシネマ・トゥデイからも引用しておきます。

チェック:『ターミナル』以来のタッグとなる、スティーヴン・スピルバーグ監督と名優トム・ハンクスによるサスペンス大作。東西冷戦下の1960年に実際に起きた、ソ連によるアメリカ偵察機撃墜事件“U-2撃墜事件”の舞台裏に迫る。『ノーカントリー』で第80回アカデミー賞監督賞を受賞したジョエル&イーサン・コーエンが脚本を担当。一介の弁護士が挑む実現不可能と思われた作戦で、思いがけないアプローチを試みる姿に意表を突かれる。

ストーリー:アメリカとソ連の冷戦のさなか、保険関連の敏腕弁護士ドノヴァン(トム・ハンクス)は、ソ連のスパイであるアベル(マーク・ライランス)の弁護を引き受ける。その後ドノヴァンの弁護により、アベルは死刑を免れ懲役刑となった。5年後、アメリカがソ連に送り込んだ偵察機が撃墜され、乗組員が捕獲される。ジェームズは、CIAから自分が弁護したアベルとアメリカ人乗組員のパワーズ(オースティン・ストウェル)の交換という任務を任され……。


あらすじ、なんてものは、映画本体とは直接関係がないので、あらすじにケチをつけても仕方がないのですが、見終わってみると、このあらすじ、HPのものも、シネマ・トゥデイのものも違和感があります。「思いがけないアプローチ」ということはないですし、世界の平和を左右する、というのも本映画のストーリーだけを切り取ってみればちょっと違うのではなかろうかなぁ、と。
むしろ、アメリカの弁護士が、己の信念に基づく行動ぶりから、ソ連のスパイと、互いに敬意を持つようになり、友情(?)を得ていく、その結果、スパイの交換という大きな仕事を成し遂げる、という切り取り方の方が、観た感想に近いですね。
"standing man" という語をめぐるエピソードからも、そう思います。

実話に基づいたストーリーということなので、スパイだからもっと派手派手しくなるかと思ったら、展開がかなり地味です。
じっくり観る映画ということでしょう。
トム・ハンクス演じる主人公の弁護士ドノヴァンは、まさに信念の人、standing man ですね。
アメリカ中が敵だというのに、ソ連のスパイのための弁護に打ち込んでいく。それこそが正しいことだと信じて、そして、それこそがアメリカ的なものを守ることだと信じて。
ここがこの映画の一番の見どころなのだと思いました。
ベルリンに舞台を移しての、スパイ交換の交渉、やり取りもサスペンスに満ちてはいるのですが、それは、ひょっとしたらおまけなのかもしれません。非常に充実した、迫力たっぷりのおまけですが。

ソ連のスパイ、ルドルフ・アベル役のマーク・ライランスがよかったです。
作中繰り返される、" Would it help? " というセリフ、印象的です。
グリーニッケ橋で無事交換がなされた後の、車に乗り込むアベルの姿が今も焼き付いています。



原題:BRIDGE OF SPIES
製作年:2015年
製作国:アメリカ

nice!(13)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 13

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0