迷いアルパカ拾いました [日本の作家 似鳥鶏]
<裏表紙あらすじ>
「ちょっとここで、アルパカ拾いまして」――楓ケ丘動物園のアイドル飼育員・七森さんの友人が失踪した。行方を探る鍵はアルパカ? ハムスター? それとも……飼育員仲間の桃くん、ツンデレ獣医の鴇先生、アイドル飼育員の七森さんや変態・服部君らおなじみの面々が大活躍する、大人気動物園ミステリーシリーズ第3弾!
似鳥鶏の動物園シリーズ第3弾ですが、動物園を舞台によくネタが続きますねぇ。素晴らしい。
迷いアルパカって...犬や猫じゃあるまいし、日本には野良アルパカもいなければ、迷うアルパカもいません!!
似鳥鶏の作品は、日常のような顔をしていながら、ぽーんと遠い着地点へ連れて行ってくれるのが魅力だったりするのですが、本作品は、わりと飛躍は抑え気味。動物園との結びつきが自然ですね。
ミステリとしても、僕と七森さんと服部君と鴇先生、四者それぞれが別の人間を怪しいと睨むという展開(176ページ)は素敵ですね。
そして、クライマックスの鴇先生が、すごい。なんたって女王様。
「動物は刃物や棒を振り回してもそう怯まない。でも鞭の音は不思議と怖がるの」(190ページ)って本当なんですかね? ネタバレではないですが、クライマックスの見せ場(?)だと思うので、色を変えておきます。女王様にふさわしい段取りですが...
僕は、鴇先生を選びそうな雲行きでエンディングです。
続きが読みたい!!
それにしても、服部君、やはり只者ではないですね。
ラスト近くで実家がちょこっと出てくるんですけど、本当、何者!?
服部君の動向も気になります!
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