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映画:ガーディアンズ [映画]

ガーディアンズ T0022631p.jpg

さらにさらに続いてみたのがこちら。
ロシア映画です。ロシアの映画観たの、初めてじゃないかと思います。
上に掲げたポスター、ご覧ください。
日本よ、これが露映画だ。
 まさにロシア版『X-MEN』! これは、マーベルへの挑戦状だ!」
勇ましいですね。
映画のHPから引用します。

全露初登場No.1! 総製作費3億ルーブルの超大作!
2016年8月、ある映画の予告編が動画投稿サイトにアップされ、世界中で大きな話題を呼んだ。
ハリウッド超大作と見まがう巨大なスケールで描かれたそのSF映画人々を驚愕させたのは、それが純正のロシア産スーパーヒーロー映画だという点だった。登場するヒーローは、熊に変身する人間、岩石を操る男、透明化する恐ろしく美しい女など、いずれもアメリカのマーベルやDCとは異質で、ロシア的ミステリアスさを漂わすキャラクターたち。本国ロシアで興行収入初登場No.1を飾った、謎多き大国が放つSF超大作が、2018年、遂に日本に上陸する!

ソヴィエト時代の“闇”が国家を滅ぼそうとしたとき、4つの力に全ての希望が託されたーーー。
冷戦下のソヴィエト。違法な遺伝子操作により特殊能力を持つ兵士を生み出す“パトリオット計画”が進行し、超人部隊が生み出されようとしていた。だが、名声を我がものとしようとする組織の科学者クラトフの裏切りにより、研究所は爆破され、超人たちも姿を消してしまう。50年後、自らも強大な力を持つ超人となったクラトフがロシアを崩壊させようとした時、パトリオットは世を捨てて生きるかつての超人たちを見つけ出し、国家の危機を防ごうとする。
集められたのはアルスス、レア、ハン、クセニアら4人の超人達。彼らは、失ったアイデンティティを取り戻すため、クラトフを倒すことを決意する。結成されたチームの名は“ガーディアンズ”。彼らこそ、最後の希望ーー。

1ルーブルは、1.87299893 円みたいなので、ざっくり2円として製作費6億円。
あらすじを観ていただいただけでお分かりいただけると思いますが、「X-MEN」や「アベンジャーズ」などのハリウッド映画そのまんまのストーリー。
「マーベルへの挑戦状」とポスターに記載されていますが、それをいうなら「マーベルのパクリ」でしょうねぇ、ここまで似ていると...
SFX(VFX?)はそれなりに頑張っていますが、全体的にはかなり質の悪いパクリで、こういう映画はまじめに観るのではなく、あちこち突っ込みまくりながら、笑って観るのが正解なのでしょうねぇ。

4人の超人の設定をご紹介しておくと
獣のパワーを持つ天才科学者 アルスス
念動力で鉱物を操る賢者 レア
超音速を誇る剣の達人 ハン
擬態能力で忍び寄る美女 クセニア
です。為念、付け加えておくと、獣のパワーというのは、オオカミではなくて、クマです。ロシアらしい! ポスターもそうですね。

敵役のクラトフがこれまた異常なくらい強くて笑えます。
最初、4人のガーディアンズはあっさり負けちゃって(撃退されちゃって)、戻って訓練して再び立ち向かう、って、なんじゃそりゃ(笑)。
で、4人のパワーを合わせれば勝てるって、もう、どういったらいんでしょう、このゆるさ。

なによりすごいのが、いやあ、ロシア映画ってこのレベルなの?と心配するくらいなのに、ラストで続編作る気が満々なこと。
でも、作られて、日本にやってきたら、観てみたいな、と思います。どうなっちゃうのか、見届けたい。


英題:THE GUARDIANS
製作年:2017年
製作国:ロシア
日本公開:2018年1月20日


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映画:ジオストーム [映画]

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さらに続いてみたのがこちら。
大好きなディザスターものです。

シネマ・トゥデイから引用します。

見どころ:天候をコントロールする気象宇宙ステーションが暴走するさまを描いたディザスターアクション。未曾有の災害が同時多発的に起きる地球壊滅災害“ジオストーム”の発生を防ぐために奔走する主人公を、『300 <スリーハンドレッド>』などのジェラルド・バトラーが熱演する。その弟に『ハイネケン誘拐の代償』などのジム・スタージェスがふんするほか、エド・ハリス、アンディ・ガルシアらが共演。『インデペンデンス・デイ』シリーズなど携わったディーン・デヴリンが監督を務めた。

あらすじ:天候を意のままにできる宇宙ステーションが開発された近未来、地球は未曾有の自然災害に襲われることがなくなる。ところが運用開始から2年後、宇宙ステーションがウイルス感染して暴走し各地で異常気象を引き起こしてしまう。巨大災害が同時多発的に起きる地球壊滅災害“ジオストーム”の発生を防ぐため、宇宙ステーションの開発者ジェイク(ジェラルド・バトラー)と彼の弟マックス(ジム・スタージェス)が立ち上がる。


いや、もう既視感ありありなストーリーでなんだかなぁ、と思う方も(多数)いらっしゃると思いますが、いいんです、こういう映画はこれで、と開き直れます。
気象をコントロールできるシステム、というのがまずすごいですが、そのせいで引き起こされる現象が、ド派手ですから。
アフガニスタンの砂漠に雪が降る、とか、クレムリンあたりの雪が一瞬で溶ける、とか卵焼きが作れるくらい香港の地面が熱くなる、くらいならまだしも、ブラジルの海が一瞬で凍るか? そして、逃げ惑う人が一瞬で凍るか? とか ドバイだかあたりに超巨大津波を起こせるか、とか、東京を襲う巨大雹って作れるか? とか、あれ? ムンバイ(インド)では何が起こるんでしたか? (映画のHPで確認したら竜巻ですね) 突っ込みどころは満載ですが、いいんです、いいんです。ド派手な破壊シーンがあれば、それで十分。
楽しみましたよ。

えっと、どうでもいい(失礼)ストーリーの方は、例によって(?) かなりいい加減ですが、ディザスターもの、であると同時に陰謀ものでもあるという贅沢さになっています。
ジオストームとは、地球規模の同時多発災害のこと、だそうで、それが起こる前に、陰謀を止めなければならない、と定番のタイムリミットサスペンス的展開に。
このあたりの面倒な部分(まったく失礼)はすっとばして、破壊シーンだけじっくり見せてくれても個人的にはいいんですが、それだと映画にならないですね。
あ、でも、シークレット・サービス(女性です)役のアビー・コーニッシュがかっこよかったです。彼女の活躍シーンは見ていて楽しいですね。ジェラルド・バトラーはどっちでもいいですが(本当に失礼)。
あと、システム回りの手助けをするデイナ役のザジ・ビーツ(Zazie Beetz)という女優は今後に注目かなぁ、と思いました。

ということで、頭を使わず、すげーなー、と思いながらぼーっと観るのがよい映画です!


原題:GEOSTORM
製作年:2017年
製作国:アメリカ
日本公開:2018年1月19日


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映画:キングスマン ゴールデン・サークル [映画]

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続いてみたのがこちら。
「キングスマン」(感想のページへのリンクはこちら)の続編です。
映画のHPから引用します。
全世界71カ国でNo.1大ヒット!キレッキレの超過激スパイ・アクションがパワーアップして帰ってくる!
英国紳士が再び世界をブッ飛ばす

人類抹殺計画から世界を救って1年後、世界最強のスパイ機関、キングスマンのエグジーは一流エージェントに成長していた。だがある日、謎の組織ゴールデン・サークルからの突然の攻撃により、キングスマンの拠点は壊滅。生き残ったエグジーとメカニック担当のマーリンは、同盟機関に協力を得るためアメリカへ向かう。表向きはバーボン・ウイスキーの蒸留所を経営するコテコテにアメリカンなスパイ機関、ステイツマンと合流した2人は、彼らのNo.1エージェントと共に組織の行方を追い始める。一方、ゴールデン・サークルは、世界中の麻薬使用者を人質にした驚愕の陰謀を始動させていた…。果たして、エグジーたちはその陰謀を阻止することができるのか!?

死んだはずのハリーが生きていた、ということでコリン・ファースが再び画面に登場してくれるのがうれしいポイントですが、今回はちょっと控え目? (シナリオの都合上やむなし、という感じもありますが)
それ以外にも、すごい豪華キャストですよ。
ハル・ベリー、チャニング・テイタム、ジェフ・ブリッジス、ジュリアン・ムーア、そしてエルトン・ジョンまで!
みんなすごーく楽しそうなんですよね。
ジュリアン・ムーアの切れっぷりが堂々たるものなのですが(ジュリアン・ムーアが作ったハンバーガー、食べるの嫌だなぁ)、彼女のペットみたいな役どころのエルトン・ジョン(本人役で出演です)の切れっぷりがそれ以上にすごい! このエルトン・ジョンを観るためだけでも映画代惜しくないです。

ストーリーも展開もアクションも、小道具も、みーんな破格のめちゃめちゃぶりでとても楽しめました。古き良き英国調というか、典雅な趣っぽい部分はすっかり消し飛んじゃったのが残念といえば残念なのですが、こういう馬鹿馬鹿しい映画、いい!
ラストで主人公エグジーは引退しそうなので、別の若者をリクルートして、また続編作ってくれないかな。(正直、エグジー役のタロン・エガートン、あんまり好きじゃなくなってきたんですよね...)
チャニング・テイタム、ジェフ・ブリッジスの活躍場面少なかったし、ハル・ベリーだってもっと活躍しそうな風向きになってきていますし。続編作る気、満々でしょう!!

<蛇足1>
ところで、アメリカ大統領がとった措置。裏に秘められた真意は到底褒められたものではないとは思いますが、あのような状況下での行動ということなので、ラストのように罷免・弾劾されてしまうような事だったのでしょうか? ちょっと疑問に思いました。結構、世論は割れそうな気がしますよ、このテーマ。

<蛇足2>
前作ではスルーしていまいましたが、タイトル。
「キングマン」ではないでしょうか?

原題:KINGSMAN: THE GOLDEN CIRCLE
製作年:2017年
製作国:イギリス
日本公開:2018年1月5日


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映画:切り裂き魔ゴーレム [映画]

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しばらくぶりの更新となりました。
今年は未読本を消化せねばと、読む方に力を入れようと年頭に思っていたのですが、2月出足が悪かったので、後半せっせと読んでいて、感想を書くのがおろそかになりました。
あと、その間、読書には敵なんですが、映画を結構観たんですよね。
その1つ目がこの「切り裂き魔ゴーレム」。原作はピーター・アクロイドで、2003年に単行本で読んでいます。が、内容をまったく覚えていない。
まるで原作を読んでいないかのように楽しめました。

切り裂き魔ゴーレム

切り裂き魔ゴーレム

  • 作者: ピーター アクロイド
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 2001/09
  • メディア: 単行本

いつも引用するシネマ・トゥデイから。

見どころ:『ラブ・アクチュアリー』などのビル・ナイらが出演した、ピーター・アクロイドの小説が原作のミステリー。産業革命で発展した19世紀のロンドンを舞台に、殺人鬼ゴーレムによる事件の真相に迫る。『ペインレス』などのフアン・カルロス・メディナが監督を務め、『ぼくとアールと彼女のさよなら』などのオリヴィア・クック、『ライオット・クラブ』などのダグラス・ブース、『バスルーム 裸の2日間』などのマリア・バルベルデらが共演。

あらすじ:霧深いロンドン市街で殺人事件が発生し、4名の容疑者が挙がるが、そのうち1名はほかの殺人事件で死んでいた。事件を担当する刑事のキルデアは、死亡した人物が犯人なら解決が早いと考え、容疑者を殺害した女性の裁判を見に行く。すると、脚本家の夫に女優の妻が毒薬を盛ったとメイドが証言しており……。


引用したあらすじがあまりにも雑なことに驚いてしまいますが...
切り裂きジャックのようにロンドンを恐怖に陥れる連続殺人鬼ゴーレムの捜査を押し付けられたギルデア(ピーター・ナイ)。彼が一人目の主人公。ゲイという設定で出世できずに、難しい捜査を押し付けられるという役どころ。
浮かび上がった容疑者は4人。カール・マルクス(!)、ジョージ・ギッシング(!)、喜劇役者ダン・リーの、そして脚本家(志望の?)クリ―。
一方クリ―は殺されており、その犯人として妻のリジーが裁判にかけられている。リジー(オリヴィア・クック)が二人目の主人公。
ギルデアはクリ―が連続殺人犯だといいなぁ、と思いつつリジーの裁判を見に行き、リジーに会い、リジーの無実を信じるようになる。
リジーの生い立ちから、ミュージックホールで働き、一定の成功を収めるようになって、クリーと結婚するようになるといったリジーの人生の振り返りと、ギルデアの捜査活動が描かれていきます。

切り裂き魔だけあって、かなり残虐なシーンが登場します。
印象的なのは、ギルデアが想像しているシーンということなのだと思いますが、4人の容疑者がそれぞれ殺人を犯すシーンが挿入されていること。なかなか強烈なインパクトです。マルクスやギッシングが殺人を犯す!
実在の人物と虚構の人物が入れ交っているところもポイントですね。
ミュージックホールといい、当時のロンドンの状況がよくわか(った気にな)ります。

ちょっといろいろな要素を盛り込みすぎなところもありますが(ユダヤ人差別問題とか)、シリアル・キラー探求とタイムリミット・サスペンスの要素が絡み合って、時代色豊かに展開するいい映画でたっぷりと雰囲気に浸って楽しめました。(残虐なシーンもあったけどね) 犯人の狂いっぷりも見事。

ひっそりと上映されていたのがもったいない映画だと思います。

原題:THE LIMEHOUSE GOLEM
製作年:2016年
製作国:イギリス
日本公開:2018年2月6日


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