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C.M.B.森羅博物館の事件目録(28) [コミック 加藤元浩]

C.M.B.森羅博物館の事件目録(28) (講談社コミックス月刊マガジン)

C.M.B.森羅博物館の事件目録(28) (講談社コミックス月刊マガジン)

  • 作者: 加藤 元浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/02/17
  • メディア: コミック

<帯あらすじ>
ある時は沖縄で、「精霊・キジムナーが見える男性」の過去を追う。
またある時は国連で、アフリカの小国の紛争停止を求めて奔走する。
森羅博物館の館長にして名探偵・榊 森羅と、義理と人情の行動派女子高生・七瀬立樹が、世界中の難事件に挑む!


この第28巻は、
「キジムナー」
「空き家」
「ホリデー」
の3話収録。

「キムジナ―」は、幼いころに見た精霊の正体を突き止める話で、CMBの世界とは親和性が高いのですが、ちょっとこれは無理があるかなぁ、と。
人の記憶は謎が多いとはいえ、この作品で描かれているような出来事を小学校三年生が覚えていないということが果たしてあるのか、疑問に感じてしまいます。

「空き家」は、行政代執行で空き家が取り壊されるシーンをスタートに、身寄りのないお年寄り二人の物語がつづられます。
まあ、ハッピーエンディングにたどり着いてよかった、と思うべきところなんでしょうが、どうも釈然としません。

「ホリデー」は、国連の安保理事会でいかに決議を勝ち取るか、というお話。
非常に難しい題材を要領よく短い中に盛り込んだのは、さすが加藤元浩。
ではあるのですが、現実はもっと厳しいですよね......悲しいことに。"国益" の虚しさはもっともっと虚しい。
また、最後の最後に取る手段というのが、これまたまさに最後の手段というか、こんなことを手段とせねばならないのか、と嘆きたくなる事態で....
ちょっと後味がよろしくない。ラストシーンの Holiday が続きますように。


<蛇足>
「戦いを治めることこそが人類の辿り着くべき最上の英知であること信じています」
あれっと思って調べました。戦いを「おさめる」は「治める」ではなくて「収める」ではないかと思ったからです。
どちらも使うようですね。ちょっと落ち着かないのですが(笑)。


2022.1.22修正
改行がおかしくなっていたのを修正しました。
すご~く読みにくかったですね。
失礼しました。


タグ:加藤元浩 CMB
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