吸血鬼は初恋の味 [日本の作家 赤川次郎]
<裏表紙あらすじ>
取引先の社長子息の結婚披露宴に招かれたクロロックとエリカの吸血鬼父娘。ところが華やかな結婚式場は、招待客の突然死で大騒ぎに。そんな中花嫁が出逢った男は、死んだはずの恋人で!? 表題作ほか、無理心中を図ろうとした貧しい母娘を救う『吸血鬼の小さな灯』、謎の声がひきこもりの青年に話しかける『吸血鬼と真夜中の呼び声』の2編を収録した人気シリーズ最新作!
「吸血鬼はお年ごろ」シリーズ 第34弾。
第33作だった前作「天使と歌う吸血鬼」 (集英社オレンジ文庫)(ブログの感想ページへのリンクはこちら)から集英社オレンジ文庫となっていて、この「吸血鬼は初恋の味」 はオレンジ文庫第2弾ですね。
表題作は、タイトルの意味がもう一つわかりませんね。
また、本筋にはあまり影響ありませんが、披露宴でのミスとして、料理の出し違いってあり得ないと思うんですよね。同じ式場で同時に行われる披露宴が同じ人数、ということもないでしょうし、設定ではかなり料理のランクが違うことになっていますからさらに無理がありますね。
吸血鬼や怪異現象が普通のように起こるシリーズなのだから、逆にそれ以外の部分はきちんと常識的に組み立てられていて欲しいです。
その他収録の2作も含め、わかりやすい、典型的な勧善懲悪で締めくくられているのが、よくもあり、悪くもあり、というところでしょうか。
<蛇足>
ひだかなみさんが描くイラストのクロロック、ちょっと若すぎませんか?
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