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Q.E.D. iff -証明終了-(4) [コミック 加藤元浩]


Q.E.D.iff -証明終了-(4) (講談社コミックス月刊マガジン)

Q.E.D.iff -証明終了-(4) (講談社コミックス月刊マガジン)

  • 作者: 加藤 元浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/06/17
  • メディア: コミック

<カバー裏あらすじ>
「碧の巫女」
リゾート開発をめぐり対立が深まる小さな島で、殺人事件が発生。遺体のありかを言い当てたのは島を統べる若き巫女。彼女の周囲に殺しの輪は広がってゆき
「H.N.」
オンラインカジノをサイバー攻撃から守るホワイトハッカーの命が、敵ハッカーに狙われた。燈馬が挑むのは、PC上にとどまらない、世界を股にかけた頭脳戦


Q.E.D. iff のシリーズ第4巻。
帯に
“理系”名探偵が導くミステリ・パズル
とあります。
例示なのでしょう。ロトカ・ボルテラ方程式とDDoS攻撃が挙げられています。


「碧の巫女」にロトカ・ボルテラ方程式が出てきます。
いわく「生態系内における捕食者と被食者の増減速度の関係を表した式」です。
燈馬からではなく、巫女の口から出てくるというのがミソですね。
海辺の洞窟内で発見される死体の事件で、いわゆる理系的な知識が使われています。この知識文系でも十分理解可能というか理解している人が多い知識ですね。
マンガという表現形式が似合ういいトリックだと思いました。
物語としては、個人的にはラストの可奈のセリフに賛成なのですが、難しい問題である点に変わりはありませんね。

「H.N.」のH.N.には、ハンドルネームとルビが振ってあります。
アメリカに端を発し、ドバイ、モスクワ、アントワープと世界を股にかけた活躍となります。
おもしろいのは、サイバー世界と実世界両方で物語が繰り広げられることでしょうか。
サイバー部分はマンガ的に表現されるのですが、これがおもしろい。
燈馬の友人(?) で、ドバイの富豪がお茶目です。
最後に明かされるある人物の正体は想定通りなのですが、いや、それにしても、燈馬は超人すぎませんか? (だからこそ、おもしろいんですけどね)



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