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Q.E.D.証明終了(36) [コミック 加藤元浩]


Q.E.D.証明終了(36) (講談社コミックス月刊マガジン)

Q.E.D.証明終了(36) (講談社コミックス月刊マガジン)

  • 作者: 加藤 元浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/06/17
  • メディア: コミック


<帯裏表紙側あらすじ>
理論物理学の権威である黒金教授が自室で謎の死を遂げる。これは自殺か、はたまた他殺か‥‥。事件の真相を追う燈馬たちは、学問の中枢に広がる闇を見る――!
〈他一編を収録〉

この第36巻には「黒金邸殺人事件」と「Q&A」の2つの話が収録されています。

「黒金邸殺人事件」は、学問の世界をめぐるストーリーとなっています。QEDでは割と定番の設定?
とはいえ、この作品のトリックも、動機も無理があるように思います。
ゼノンのパラドックス「静止する矢」なんて出す必要もなさそう。
で、出てきた矢を受けて、第二の殺人は矢で射殺されるわけですが、練習時間、なさすぎ。どれほどの弓の名手なのでしょう?
重力子の説明のところが、どーんと文字だらけになってしまっているのは笑ってしまいました。いや、正直、中身はもう一つよくわからなかったんですけど、いや、烏丸准教授の熱意(?) はわかりました。

「Q&A」は、燈馬がMITにいた頃寄付をもらってお世話になっていた(といっても、個人的に寄付をもらっていたわけではないでしょうが)銀行家グラス・ロスフェラーの依頼を受けて、エーゲ海の島(シチリア王国のアラブ世界との中継地という設定)で、グラスの4人の子供たちと過ごすというストーリーです。
うーん、これ、面白い話でしょうか? 
島にまつわる話と、錬金術師の問いかける水、火、鉄、木のエピソードは面白いんですけれど。
燈馬が二度にわたって「人の悪さ」というのが印象的で、かなり複雑な読後感をもたらすところは異色作だと思いました。

<おまけ>
この「Q.E.D.証明終了(36)」 (講談社コミックス月刊マガジン)のコミックスが出たのが2010年6月なので、もうずいぶん経つので、今更、というところですが、カバー見返しのところで、作者の加藤元浩さんがホームページの宣伝(?) をされているので、ここにも掲示しておきます。
公式ホームページ「蹴りペンギン」(http://qedcmb.main.jp/)


タグ:QED 加藤元浩
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