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Q.E.D.証明終了(40) [コミック 加藤元浩]


Q.E.D.証明終了(40) (講談社コミックス月刊マガジン)

Q.E.D.証明終了(40) (講談社コミックス月刊マガジン)

  • 作者: 加藤 元浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/10/17
  • メディア: コミック


<帯裏表紙側あらすじ>
書店の金庫から売り上げ金が盗まれた。居合わせたのは、四角関係の男女二組。四人の出会いをサポートした燈馬と可奈は、一方通行の恋愛模様の中にヒトの不思議を見る!
(『四角関係』他一編を収録)

この第40巻には「四角関係」と「密室 No.4」の2つの話が収録されています。

「四角関係」は、妙なかたちで成立してしまっている四角関係を背景に(?)、書店での盗難騒ぎを描いています。
うーん、この真相、簡単すぎませんでしょうか? と同時に、ちょっと犯人の振る舞いに無理があるように思えてしまいます。燈馬が動機について推理をめぐらせる端緒となるエピソード、犯人だったら言わないでしょう。
それと、最後の方の犯人のアップはかなりインパクトあるんですが、最後もちょっと不思議な終わりかたです。
四角関係というアイデアがちょっとうまくこなれていませんでしたね。
ところで舞台となった土鯉書店、やっぱり「どっこいしょてん」って読むのかな?

「密室 No.4」では、離れ小島で連続する密室事件を扱っています。
ミステリツアーとして、3つの密室事件の謎を解く。そういう構想のツアー体験会で、実際に密室殺人が1つ起こる、というもの。
ツアーのなかの3つの密室トリックが、それぞれあまりにもあんまりなトリックなのでおいおいと思ったら、そのトリックそのものが犯人特定に資する、という構成になっていて感心しました。できる!
ありふれた錯覚トリックも、効果的に使われていたように思います。
ただ、あれを消すのは無理だと思います。いろいろと痕跡が残るでしょうから。
とはいえ、密室をめぐる部分は十分の楽しみました。
コミックスへの描き下ろしにふさわしい力作です。



タグ:加藤元浩 QED
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