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吸血鬼と伝説の名舞台 [日本の作家 赤川次郎]

吸血鬼と伝説の名舞台 (集英社オレンジ文庫)

吸血鬼と伝説の名舞台 (集英社オレンジ文庫)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2018/07/20
  • メディア: 文庫

<裏表紙あらすじ>
観劇に訪れた正統なる吸血鬼の末裔フォン・クロロックと娘のエリカ。クロロックは脇役を演じた若手女優の演技に惹かれる。同様に劇団の大御所女優もその若手女優に自身の当たり役の跡をつがせることを宣言! 重圧を感じながらも必死に稽古に励む彼女に怪しい影が迫り……!? 表題作の他、『吸血鬼と幻の女』『吸血鬼選考会』の2編を収録した大ヒットシリーズ最新作!


「吸血鬼はお年ごろ」シリーズ 第36弾。オレンジ文庫第4弾です。あいかわらずうすーい本です。
と、このシリーズへの感想について恒例の出だしとなりました。
毎年新刊が出ていますが、これだけ薄いのなら(行間も一行あたりの文字数もすくなく、ぱっと本を開いた印象は、スカスカ、です)、2年か3年に新刊を出すくらいのペースでよいのではないかと思ってしまいますね。
コバルト文庫で出ていた昔の作品も次々と集英社文庫で復刊(?) していますが、その際には合本してもらいたいな、と思います。

前作「吸血鬼の誕生祝」 (集英社オレンジ文庫)(ブログの感想ページへのリンクはこちら)収録の「明日はわが身と吸血鬼」の感想で、このシリーズにしては極めて珍しく、超常現象とかこの世ならぬものとか黒魔術(のようなもの)とかが出てこないことを指摘しましたが、今回の「吸血鬼と伝説の名舞台」収録の「吸血鬼と幻の女」にも「吸血鬼選考会」にも出て来ません。表題作の「吸血鬼と伝説の名舞台」もややネタバレ気味ではありますが、微妙な仕上がり。
もう一度いいますが、これだと、このシリーズの作品にする必要ないんじゃないかな。

数多くのシリーズ作品を抱える赤川次郎作品の中で、かなり明確な特徴をもっていたシリーズなのですから、そこは大切にしていってもらいたいなぁ、とそんなことを考えます。

そんななか、表題作「吸血鬼と伝説の名舞台」の怪現象(?) はかなり新しい発想ではないかと思いました。似たような発想の作品もないではないような気もしますが、すっと思い出せません。
ただ、この作品の着地がよくわからないんですよね。これで解決になっているのでしょうか? 


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