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いもうと [日本の作家 赤川次郎]

いもうと

いもうと

  • 作者: 次郎, 赤川
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/10/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

<カバー裏側帯あらすじ>
北尾実加、27歳。公私ともに超多忙!
大好きな姉に続いて母も亡くし、父は別の家庭へ。
それでも強く歩んできた実加が直面する、危険な恋、会社の一大プロジェクト、そして初めて会う〈妹〉。
懐かしい声が、悩み多き実加に語りかける――大切な毎日に気づかせてくれる愛しい物語。


単行本です。
「永遠の名作『ふたり』 あのラストから11年後を描く感動の続編!」
と帯に書かれています。
「ふたり」 (新潮文庫)が最初に出版されたのが1989年。この「いもうと」(新潮社)が出たのが2019年ですから、実に30年ぶりの続編です。

さすがに30年も前の作品ですと、内容を覚えていない......
覚えていなくても「いもうと」の世界に入り込むのに支障は全くありません。

「ふたり」から11年後という設定もよかったのでしょう。
当然影響は残っているものの、11年経てばある程度過去の話に昇華されていますから、直接的に「ふたり」のエピソードに触れる必要がなくなっていると思われます。

主人公である実加に、よくもまあ、というくらい次から次へと難題が降りかかってきます。
それに対し、けなげに、真摯に、しっかり取り組んでいく実加。
このパターンだと、杉原爽香シリーズを思い起こしたりしますが、杉原爽香のように嫌味にならず、自然に読めたのは、やはり実加の性格設定がよかったから、でしょうね。

面白く読みましたが、「ふたり」の続編でなければならない理由というのは思いつきませんでした。
この辺りを確認するためにも、「ふたり」を読み返さないといけませんね。

いつもながらの赤川次郎節を堪能できる作品です。



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