ミステリマガジン 2014年 06月号 [その他]
「ミステリマガジン」を定期購読しているのですが、6月号は「創刊700号記念特大号」。
分厚くて2,700円もします!
が、半分は特別付録(?)、ミステリマガジン1~700号掲載短編総目録。
700号ともなると、タイトル、原題、作者名、訳者名を書くだけでもこの分厚さになるんだなぁ、と妙な感心の仕方をしてしまいました。
この定期購読、早川書房に直接頼んでいるのですが、その方法は1年間いくらという定額制ではなくて、デポジットというか先にいくらか払い込んで預け金のようにしておいて、月々の代金を引き落としていくシステムで、残金が少なくなったらまた払い込んで...というかたちになります(つまり、料金変動のリスクを出版社が負わないかたちですね)。
3月25日ごろに届いた前号(5月号)で足りなくなっていたので(特大号でなくても足りませんでした)、3月末に郵便局で支払いを済ませていたのに、4月17日付のお手紙がきて(4月19日土曜日に届きました)、残金がたりない、と。
さすがに払い込んでから2週間もたっているのに変だなぁ、と思って、早川書房のHP記載のメールアドレスにメールで問い合わせてみました。
ところが何の音沙汰もなし。黙殺されました。
どうなるのかなぁ。発売日近いのになぁ、不安だなぁ、と思っていたら、何のことはない普通に6月号が届きました。
うーん、物はちゃんと届いたし、払い込んだお金もちゃんと確認できたから、いいのはいいんですが、なんだかすっきりはしませんね。
届けるもの届けたから文句言うな、ってことかな?
読者からの問い合わせを無視するって、ちょっと考え難いように思うんですが、そんなものなんですかね? 早川書房の対応にかなりがっかりしました。
さておき、以前ミステリマガジンに触れたとき(リンクはこちら)に書いた、読者投稿欄の「響きと怒り」には、ちゃんと名古屋市のK原さんが投稿されていて、うれしくなりました。そうでなくては(笑)。創刊号からずっと読まれているようですねぇ、すごいなぁ。
同時に、傑作短編を集めた文庫本が2冊出ています。
ミステリマガジン700 【海外篇】 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/04/24
- メディア: 新書
ミステリマガジン700 【国内篇】 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/04/24
- メディア: 新書
こちらは買おうかどうか、思案中。
K原さんが選んでおられる、ジョン・チーヴァー「泳ぐ人」と馬場啓一「アディオス、リリアン」は収録されているんでしょうか? ちょっと気になります。
このまま1000号、2000号と続いていきますように。
タグ:ミステリマガジン
週刊文春2013ミステリーベスト10 [その他]
「2014本格ミステリ・ベスト10」と「このミステリーがすごい! 2014年版」を続けましたので、悪ノリして、週刊文春のベスト10にも触れておくことにします。
昔は、新年合併号に発表されていたのですが、徐々にはやくなって、今年は12月12日号。
やはり「2014本格ミステリ・ベスト10」と「このミステリーがすごい! 2014年版」の発売時期を意識しているのでしょうね。
今回は2012年11月~2013年10月に発行されたミステリー作品を対象としています。
日本編ベストスリーは順に、
第1位 長岡弘樹「教場」(小学館)
第2位 東野圭吾「祈りの幕が下りる時」 (講談社)
第3位 法月綸太郎「ノックス・マシン」(角川書店)
こちらの一位は長岡弘樹。まだ読んだことのない作家ですが、すっかり安心印の作家になっているようですね。
個人的に注目したのは第8位「去年の冬、きみと別れ」の中村文則。ミステリ作家とは思っておらず、まったくノーマークでしたので、気になります。
「掏摸(スリ)」 (河出文庫)も話題になっているようですし、要チェックの作家なのかも、と思いました。
海外編は、
第1位 スティーヴン・キング「11/22/63」 〈上〉 〈下〉 (文藝春秋)
第2位 アーナルデュル・インドリダソン「緑衣の女」 (東京創元社)
第3位 ミネット・ウォルターズ「遮断地区」 (創元推理文庫)
スティーヴン・キングは「このミステリーがすごい! 2014年版」とダブルクラウンですね。
2013文庫ミステリーベストセラーランキングというコーナーがあって、
第1位 東野圭吾「真夏の方程式」 (文春文庫)
第2位 湊かなえ「夜行観覧車」 (双葉文庫)
第3位 三上延「ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~」 (メディアワークス文庫)
と上位陣については、なるほどねー、といったところなのですが、驚いたのが
第8位 大沼紀子「真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生」 (ポプラ文庫)
これ、ミステリだったんですか!?
週刊文春ミステリーベスト10は、ミステリーベスト10の老舗ですから、当然ずっと続けてくれるもの、と信じてます!
昔は、新年合併号に発表されていたのですが、徐々にはやくなって、今年は12月12日号。
やはり「2014本格ミステリ・ベスト10」と「このミステリーがすごい! 2014年版」の発売時期を意識しているのでしょうね。
今回は2012年11月~2013年10月に発行されたミステリー作品を対象としています。
日本編ベストスリーは順に、
第1位 長岡弘樹「教場」(小学館)
第2位 東野圭吾「祈りの幕が下りる時」 (講談社)
第3位 法月綸太郎「ノックス・マシン」(角川書店)
こちらの一位は長岡弘樹。まだ読んだことのない作家ですが、すっかり安心印の作家になっているようですね。
個人的に注目したのは第8位「去年の冬、きみと別れ」の中村文則。ミステリ作家とは思っておらず、まったくノーマークでしたので、気になります。
「掏摸(スリ)」 (河出文庫)も話題になっているようですし、要チェックの作家なのかも、と思いました。
海外編は、
第1位 スティーヴン・キング「11/22/63」 〈上〉 〈下〉 (文藝春秋)
第2位 アーナルデュル・インドリダソン「緑衣の女」 (東京創元社)
第3位 ミネット・ウォルターズ「遮断地区」 (創元推理文庫)
スティーヴン・キングは「このミステリーがすごい! 2014年版」とダブルクラウンですね。
2013文庫ミステリーベストセラーランキングというコーナーがあって、
第1位 東野圭吾「真夏の方程式」 (文春文庫)
第2位 湊かなえ「夜行観覧車」 (双葉文庫)
第3位 三上延「ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~」 (メディアワークス文庫)
ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)
- 作者: 三上 延
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2013/02/22
- メディア: 文庫
と上位陣については、なるほどねー、といったところなのですが、驚いたのが
第8位 大沼紀子「真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生」 (ポプラ文庫)
真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生 (ポプラ文庫 日本文学)
- 作者: 大沼 紀子
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2012/12/05
- メディア: 文庫
これ、ミステリだったんですか!?
週刊文春ミステリーベスト10は、ミステリーベスト10の老舗ですから、当然ずっと続けてくれるもの、と信じてます!
2014本格ミステリ・ベスト10 [その他]
こちらも恒例となった本格ミステリ・ベスト10。
昨日アップした「このミステリーがすごい! 2014年版」より前に刊行されています。
今回は2012年11月~2013年10月に発行された本格ミステリ作品を対象としています。
とはいえ、「本格」の範囲は各回答者に一任されていますので、いろいろな回答があります。
こちらもベストスリーを。
日本編ベストスリーは順に、
第一位 麻耶雄嵩「貴族探偵対女探偵」(集英社)
第2位 青崎有吾「水族館の殺人」(東京創元社)
第3位 梓崎優「リバーサイド・チルドレン」 (ミステリ・フロンティア)(東京創元社)
「このミステリーがすごい! 2014年版」第1位の法月綸太郎「ノックス・マシン」(角川書店)は、第4位でした。
第1位の麻耶雄嵩は、衝撃的な作品が多いので、この「貴族探偵対女探偵」も楽しみです。
「水族館の殺人」は購入済み(!)。
第3位の梓崎優は、デビュー作となる「叫びと祈り」 (創元推理文庫)が文庫化されたばかりですね。まずは「叫びと祈り」 を読んでから、でしょうか?
海外編は、
第1位 エドマンド クリスピン「列車に御用心」 (論創海外ミステリ)
第2位 マックス・アフォード「百年祭の殺人」 (論創海外ミステリ)
第3位 ジャック・カーリイ「イン・ザ・ブラッド」 (文春文庫)
当たり前ですが、「このミステリーがすごい! 2014年版」とはずいぶん違います。
ベスト10は、論創社が3冊、東京創元社(創元推理文庫)が5冊、文春文庫が2冊、と偏っています。本格ミステリを頑張って出してくれているのは主としてこの3社ということでしょうか。
どうした早川書房。もっと頑張れ!
「このミステリーがすごい! 2014年版」の「私の隠し玉」に該当するのが、「ミステリ作家 新作近況会」
こちらもしっかり毎年注目して読んでいます。
装幀大賞も楽しみなんです。
今年は
と
観ているだけで楽しい。
こちらも毎年続けていってほしいです。
タグ:本格ミステリ・ベスト10
このミステリーがすごい! 2014年版 [その他]
毎年恒例のミステリ・ベスト10。
今回は2012年11月~2013年10月に発行されたミステリー作品を対象としています。
「刊行されてから間もないので、エチケットとして(?) 順位をここにアップするのは控えた方がよいのでしょう」なんて昨年は言っていましたが、本屋さんにいけば特設コーナーとかあって、順位がすぐに出てしまうものなので、オープンにしてしまってよいのでしょうね。
日本編ベストスリーは順に、
第1位 法月綸太郎「ノックス・マシン」(角川書店)
第2位 長岡弘樹「教場」(小学館)
第3位 東山彰良「ブラックライダー」(新潮社)
法月綸太郎が一位ですか。文庫化を楽しみに待ちます!
海外編は、
第1位 スティーヴン・キング「11/22/63」 〈上〉 〈下〉 (文藝春秋)
第2位 ミネット・ウォルターズ「遮断地区」 (創元推理文庫)
第3位 R・D・ウィングフィールド「冬のフロスト」 〈上〉 〈下〉 (創元推理文庫)
スティーヴン・キングはこのところ読んでいません。この「11/22/63」 〈上〉 〈下〉 が文庫化されたら、また読んでみようかな。でも、文庫版は何分冊になるんでしょうね!?
「遮断地区」 と「冬のフロスト」 〈上〉 〈下〉は買ってありますので、いずれ読みます。
順位以外では、やっぱり「私の隠し玉」が楽しいですね。
私の宝物、はあまり必要ないですけど(笑)。
今回は「復刊希望! 幻の名作はこれだ」という特集も、楽しかったです。
ちゃんと復刊して欲しいですね。
昨年と同じことを書いておきます。年に1度のお祭りとして、ずっと続けてほしいです。
タグ:このミステリーがすごい!
このミステリーがすごい! 2013年版 [その他]
毎年恒例のミステリ・ベスト10。
今回は2011年11月~2012年10月に発行されたミステリー作品を対象としています。
刊行されてから間もないので、エチケットとして(?) 順位をここにアップするのは控えた方がよいのでしょうが、そうはいっても、本屋さんにいけば特設コーナーとかあって、順位がばんばんでていますね。
日本編第1位は、横山秀夫の「64 (ロクヨン)」 (文藝春秋)。
横山秀夫さんは信頼のブランドなので、文庫になるのが楽しみです。
海外編第1位は、スティーヴ・ハミルトン「解錠師」 (ハヤカワ・ミステリ文庫)。
「解錠師」 は、このベスト1のおかげでしょうか? もう文庫化になりましたね。作者のスティーヴ・ハミルトンは、ずーっと昔に「氷の闇を越えて」 (ハヤカワ・ミステリ文庫)という作品を読んでいますが、わりと普通のハードボイルドであったと思います。こちらはちょっと作風がかわっているようですね。
順位以外では、やっぱりローレンス・ブロックを含めた座談会でしょうね。「償いの報酬」 (二見文庫)が第10位に入っていますが、順位が決定してから企画して、座談会を行ったのでしょうか? 結構スケジュールタイトのような気がします。
例年のように、「私の隠し玉」も楽しく読みました。
年に1度のお祭りとして、ずっと続けてほしいです。
読んでくださっているみなさま、どうもありがとうございました。よいお年を。
来年もよろしくお願いします。
タグ:このミステリーがすごい!
東西ミステリー ベスト100 週刊文春臨時増刊 2013年 1/4号 [その他]
週刊文春臨時増刊 東西ミステリー ベスト100 2013年 1/4号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/11/21
- メディア: 雑誌
雑誌、ですね。週刊文春の臨時増刊のようです。
先々週に池袋西武にあるLIBROへ買いに行ったのですが、雑誌売り場に見つからず。売り場のお兄さんに探してもらいました。そのときは、雑誌売り場に置いてあった分はすでに売り切れで、文芸書売り場まで取りに行ってくれました。お兄さん、どうもありがとう!! おかげさまで愉しんでます。
さて、中身は、タイトル通り、ミステリーベスト100です。
本書の冒頭に書いてありますが、「日本推理作家協会、SRの会、各大学ミステリークラブ、各地の読書会、国内外のミステリー通など、総計795人にアンケートを発送し、387人から回答を得た」ランキングです。
週刊文春は、1985年にも同様のアンケートを実施していまして、今回はその改訂版になるとのこと。前回のアンケートの結果は文庫にもなっていますが(「東西ミステリーベスト100」 (文春文庫))、さすがに品切れのようですね。
当時のランキングも今回のこの増刊号には再録されていて、比較も楽しめます。
出たばかりなので、エチケットとして順位はここでは掲載しませんが、しかし、全体的な印象として、あまり変わってないなぁ、と思いました。
やはり古典は強いということでしょうか。
ベスト10で読んでいないのは、国内、海外あわせて1作だけ、でした。
狂人の書いたミステリとまで言われる「あれ」、昔、角川文庫版(上、下2分冊です)を図書館で借りて挫折し、そののち、創元推理文庫の「日本探偵小説全集」版を買ったのですが、このときも途中で挫折しちゃってるんですよね。また頑張ってトライしてみようかなぁ。
それ以外の作品は、やはり納得の上位陣ですね。
ベスト100ということですから、かなりたくさんのタイトルを眺めることができます。
見ているだけでも、すごく楽しい。
やはりこういうアンケートで上位に来るためには、手に入りやすさ、も重要な要素なのでしょうね。
最近評価が上がってきた作家・作品がちゃんと順位を上げています。
一方海外で、冒険小説に近い作品が軒並み順位を落としているのが印象的です。時代の変化、でしょうか。
またまた読みたい本が増えてしまって、うれしいような、哀しいような...でも、それもまた読書の愉しみですね。がんばろう。
ミステリマガジン 2012年 09月号 [その他]
早川書房のミステリマガジンを定期購読しておりまして、本日、会社から帰ると最新号が届いていました。
読書日記、というにはふさわしくない内容ですが、アップします。
ミステリマガジンの内容がこのところかなり変容してきている、というのはずいぶん話題になっているのですが(ちょっと言い過ぎですかね?)、2011年1月号の特集がドラマ「相棒」、2011年6月号の特集が「名探偵コナン」、2012年3月号の特集が「逆転裁判」「逆転検事」、2012年4月号の特集が「ミルキィホームズ」とずいぶんやわらかいテーマを選んできています。
この変化は表紙にも表れていまして、このブログとしては異例ながら、しばらくの表紙をさかのぼって今回張ってみます。
ミステリというのは、もともと非常に懐の深いジャンルだと思っているので、この路線変更もあまり気にしていませんでした。
気にしているのはむしろ...
届いたばかりなので、中身はちっとも見ていないのですが、気になっていた巻末にある「響きと怒り」欄をさっそくチェック。
うーん、今月もなかった...
「響きと怒り」というのは、ミステリマガジンの読者のおたよりのページなのです。
で、毎月毎月、必ず掲載されている人がいたのです。
名古屋市のK原さん(当然雑誌ではフルネームで書かれているのですが、ブログにお名前を出すことがいいのかどうかわからないので一部イニシャル形式で紹介します) です。ところが、8月号にはお名前がなかった... そこで9月号が来たら、まずそこを見ようと思っていたのです。
あぁ、今月もなかった... どうされたのでしょうか? ちょっと気になります。
代わりに、というわけではないのでしょうが、宮古市のN野さんという方がこのところ7月号から続けて掲載されています。もっとも、ミステリマガジンの「響きと怒り」って、少数精鋭というか同じ方が何度も登場されるので、N野さんもずいぶん前から載っている方かもしれませんが...
早くも10月号が気になってきました。
タグ:ミステリマガジン
たぶん最期の自殺うさぎの本 [その他]
えっと、なんと申しましょうか...
絵本です。
絵本なんですが...
タイトル通りで、自殺しようとしているうさぎを描いています。
時には数ページにわたることもありますが、基本は1ページに1つ、自殺するうさぎの自殺法のアイデアが描かれています。
シリーズ(?)も好評で3冊目。
1冊目と2冊目はこちら↓。
いずれも、至極ばかばかしい自殺法です。
こんな方法じゃ死ねないよ、とか、よくもまあこんな方法考え付くなあという迂遠な方法満載。
でも、大まじめに-うさぎがマジメかどうかなんて、わかりゃしないんですが-自殺をしようと努力している(ええ、そうです。努力しています) うさぎがなんだかおかしい。
このブログに引用した書影でも、雰囲気はつかめるかも。
人生何事も真面目真面目な方には到底おすすめできませんが、ばかばかしい息抜きだったら、ブラックもOKという方にはお勧めします。
タグ:アンディ・ライリー
本の雑誌 2012年4月号 [その他]
ずいぶん更新しませんでした。
本は読んではいるのですが、なかなかこのブログをアップできていません。
そんななか、雑誌というのはちょっと読書感想としてはインチキですが....
No.346となるこの2012年4月号の特集は
早川書房に行こう!
そんななか、
「東京創元社編集部が選ぶ私の偏愛ハヤカワ本!」
というコーナーがいいなぁ、と思いました。
雑誌にnice! ボタンがあれば押しているところです。
さて、明日からがんばって普通の読書感想を書かなければ....
タグ:本の雑誌
このミステリーがすごい! 2012年版 [その他]
毎年恒例のミステリ・ベスト10。
刊行されてから間もないので、エチケットとして(?) 順位をここにアップするのは控えます。
今回は2010年11月~2011年10月に発行されたミステリー作品を対象としています。
この種のアンケートの性格上、単行本が大半を占めており、国内編で読んだ作品は
「消失グラデーション」のみでした。
わりとベテラン作家あるいはそれに近い作家の作品が多くならんだ順位だったように見受けられました。
文庫になるのが楽しみですね。
海外編は、文庫もちらほら。
国内編と違い、新しい作家、久しぶりの作家がリストに挙がっていて楽しみなリストでした。
ハヤカワ・ミステリの健闘が目立つ年だったようです。
このミステリーがすごい!大賞受賞作家たちの短編が4作載っています。全体の1/3を超える量で、個人的には不要だなぁ、と思います。
一方で、ベストに投票している人たちのコメントが昔よりずいぶん短くなっていて不満が残ります。
全体として、順位に特化しつつあって、多様性からは背を向ける方向なのでしょうか。
いろいろな人のコメントをぱらぱらと見返した時に拾い読みするのが楽しかったりするのですが、こんなに短いと楽しみがぐんと減ってしまう...
順位以外では人気作家と出版社による来年の「隠し玉」コーナーがいつも楽しみです。
昨年に書かれた隠し玉が、実現せずに隠されたままだったりするのも実は楽しかったりします。
今日は12月31日。大掃除も含め、やらないといけないことがいっぱいで、ブログをアップしている場合ではないのですが....現実逃避、現実逃避。
読んでくださっているみなさま、どうもありがとうございました。よいお年を。
来年もよろしくお願いします。
タグ:このミステリーがすごい!