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アナモルフォシスの冥獣 [日本の作家 か行]

アナモルフォシスの冥獣
駕籠 真太郎
コアマガジン

アナモルフォシスの冥獣

アナモルフォシスの冥獣

  • 作者: 駕籠 真太郎
  • 出版社/メーカー: コアマガジン
  • 発売日: 2010/11/18
  • メディア: コミック



<裏帯あらすじ>
事件や事故の現場を再現し被害者の霊を呼び出す降霊イベント"アナモルフォシスの館"。
特撮セットの中で非業の死を遂げた男の霊の降霊に成功するが、イベント参加者の男女6人が次々と怪死を遂げていく...。

コミックです。
前作(だと思います)「フラクション」が話題となり、「第三回世界バカミス☆アワード」を受賞した駕籠さんの、その次の作品です。
「フラクション」「2011本格ミステリ・ベスト10」(原書房)でもとりあげられていて、廣澤吉泰さんが、「漫画の文法を活かした鮮やかな叙述トリックと、駕籠真太郎テイストに満ちた驚天動地の真相が融合した、ミステリ漫画史上に残ると言って過言ではない傑作である」と言っています。
この「アナモルフォシスの冥獣」も狙いどころは同じ、で、小説ではできない叙述トリックを駆使した作品です。
「フラクション」が「第三回世界バカミス☆アワード」を受賞するくらいですから、仕掛けに怒り出す読者もきっといると思われますが、つきつめるとこういうところまで行くのかと、むしろ変に感心してしまいました。と同時に、叙述トリックというものは、作中人物ではなく、読者を騙すための仕掛けであることは承知していても、文章ではなく絵で視覚的にそのことを見せつけられると、騙すことに目的なく、ただ騙すためだけに騙すあざとさがより一層強く感じられるように思いました。
個人的には、絵が好みに合わないのが残念です。その辺は表紙でご判断いただければと思います。
それでも、トリックの部分が視覚的に明らかにされるところは、ある意味、感動(?)。漫画、からはみだして、映画化してくれたら、すごいことになりそうな気がします。

タグ:駕籠真太郎
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