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Q.E.D. iff -証明終了-(11) [コミック 加藤元浩]


Q.E.D.iff -証明終了-(11) (講談社コミックス月刊マガジン)

Q.E.D.iff -証明終了-(11) (講談社コミックス月刊マガジン)

  • 作者: 加藤 元浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/10/17
  • メディア: コミック


<カバー裏あらすじ>
「信頼できない語り手」
燈馬がMIT時代に出会った正直すぎる男。ある日、彼の兄貴分のギャングと対立する組織のボスが殺害される事件が 証人として証言台になった彼に対し燈馬は……
「溺れる鳥」
人工知能(AI)裁判官が導入された近未来の日本。妻とその浮気相手の男を殺害した容疑で逮捕されたのは、AI裁判官の管理を行う技官の男だった! 罪を否認する彼の運命と事件の真相は


Q.E.D. iff のシリーズ第11巻。
奥付をみると2018年10月。もう5年ほど前になりますか。amazonでは既に入手困難になっているようです。

「信頼できない語り手」というタイトルとは違い、登場するのは嘘のつけない男ラディッシュ・ボウル。このラディッシュのキャラクターが特徴的ですし、彼をめぐって組み立てられているプロットがかなり複雑で、この長さのマンガとして少々窮屈に感じましたので、長編小説として仕立て直しても面白いのではないだろうかと思えました。

「溺れる鳥」はAI裁判官が導入された近未来の話、となっていて、いつものシリーズ作品とは違い、パラレルワールドの登場人物な燈馬と可奈の物語です。可奈は弁護士になっていますね。
AI裁判官の問題点、ということですが、どちらかというとそれを悪用するあるポジションのほうが問題ではないかと感じました。またその絵解きで使われる殺人現場の見取り図も、説明されている文章ではちょっと問題があるように思えました。AIが思惑通りに解釈しないと思われます。
この点をおいておくと、指紋をめぐるトリックは絵画的で楽しかったですし、犯人限定のポイントもよくあるパターンではありますが要所を掴んで印象的でした。



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