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C.M.B.森羅博物館の事件目録(44) [コミック 加藤元浩]


C.M.B.森羅博物館の事件目録(44) (講談社コミックス月刊マガジン)

C.M.B.森羅博物館の事件目録(44) (講談社コミックス月刊マガジン)

  • 作者: 加藤 元浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/06/17
  • メディア: コミック

<裏側帯あらすじ>
大英博物館の発議によって「榊森羅から3つの指輪を剥奪する」という話が浮上!
森羅と共に集められたのは、新たな指輪の継承候補者となる5人の研究者たちだった。
はたして「知の守護者」と指輪の運命は──!?《「C.M.B.殺人事件」を完全収録!》


シリーズ第44巻です。「C.M.B.森羅博物館の事件目録(44)」 (講談社コミックス月刊マガジン)

前巻「C.M.B.森羅博物館の事件目録(43)」 (講談社コミックス月刊マガジン)(感想ページはこちら)でマオから教えられた「森羅から"C""M""B"の指輪を取り上げよう」という話が本格化します。
この第44巻はその
「C.M.B.殺人事件」
のみを収録しています。

"C""M""B"の指輪をめぐって起こる殺人事件で、とても興味深い。

指輪の力はすごく、「研究に必要な経費が無制限に与えられる」とのことながら、(今さらですが)そのお金がどこからくるのか不思議です。
今回大英博物館の理事が登場し、理事会が森羅が指輪を独占して持っていることについて勧告をしたという流れになっていますが、大英博物館のものというわけではなさそうですし......

指輪の継承候補者となる5人の研究者の中で連続殺人が起き、当然森羅は犯人でないことは(読者には)明らかですから、この5人の中に犯人がいる、という展開は、知の象徴である指輪をめぐる話としては凡庸ですが、ミステリー的には手堅いですよね。

殺人犯は、「榊森羅」
という帯の煽り文句も楽しいです。
まあ、こんな疑惑はさっさと晴らされてしまうと予想できますし、実際作中でもそうなります。

凡庸といってしまいましたが、不可能興味の部分含めミステリー的な部分はそれほど感心しなかったものの、事件の周りにちりばめられた意匠は十分楽しめました。
若干のネタバレですが、「没薬」「黄金」「乳香」のあたりはとてもおもしろい──欲をいえばそれが単なる事件の装飾にとどまっている印象なのが惜しいですね。

最後に森羅がする選択は本当にこれでよかったのか......

久しぶりにヒヒ丸が登場したような。もっと活躍してほしかったなぁ。
次巻で完結らしいのが寂しいですね。


タグ:CMB 加藤元浩
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