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2 Brothers [タイ・ドラマ]

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たまにはタイ・ドラマの感想も追加しておきましょう、ということで、「2 Brothers」。
珍しく(笑)、BLではありません。

いつもの MyDramaList によると、
2019年2月から5月にかけて GMM 25で放映されていたようです。
全12エピソード。

ポスターの右をご覧になるとおわかりいだけるように、これは「2 Moons」(感想ページはこちら)で主役 Wayo を演じた童顔の Bas が主役を務めます。役名は Tony。
主役はもう一人いまして、こちらはポスターの左、役名 Pete。「KISS」(感想ページはこちら)で主役Sanrak(サンラック)の相手役 Na (ナー)を務めた Tao。
このドラマは BL ではありませんので、Bas と Tao がカップルということではありません。

真ん中の女性は誰か、というと Kaopun という名前で、Pete の従姉妹にあたるようです。
Pete とお互い憎からず思っているのに、素直になれなくて......という王道の設定。
ね、BLじゃないでしょう?
(といいつつ、ストーリーを追っていなければ、Pete と Tony が怪しく見えなくもない、笑えるシーンもあったりします。偽とはいえ、兄弟ですから、それっぽいシーンを作るのはそれほど無理はないですからね)

Pete と Kaopun の祖母は、息子の嫁が気に入らず、息子が出ていってしまっていたのだけれど、歳をとって病気にもなり、息子のことが気にかかる。息子は特徴あるペンダント(と呼んでおきます)を持っていた。
愛する祖母のため、Pete が探索に乗り出す(Pete から見るとおじさんになりますね)。
探索の結果見つかったのが、Bas 演じる Tony。チェンマイに住む極貧の少年。例のペンダントを持っていたから。(インフルエンサーと思しき、Pete の妹 Pat がチェンマイを訪れた際、ちょっとした関わりを持つというサブ設定もあり、Pat は Tony に恋心を......)
だけど、Tony は別人で、幼い頃に友人 Phat (こちらが本物の孫ですね)からペンダントをもらった経緯。
でも、Pete たちは祖母を喜ばせ勇気づけるために、Tony に孫のふりをさせることを決める。

こういうなりすましって、ドラマや映画でよく見るのですが、実際にやっている例はあるのでしょうか? 
ミステリでも入れ替わりとかありますよね。でも、すぐにばれちゃうような気がします。
この「2 Brothers」では、会ったことのない孫ということでその点ごまかしやすくはなっているとは思うのですが、いろいろと越えるべき壁は多そうですし、ささいなきっかけで露見してしまうものではなかろうか、と思うのです。
周りの協力も不可欠で、どうやって味方につけていくのかも大きな課題です。

ドラマとしては、こう視聴者が思うのを逆手にとってハラハラさせるわけです。
何度も何度も押し寄せる危機を、Pete と Tony たちはどう切り抜けるのか。
とこういうあらすじだとサスペンスフルになるかと思われるかもしれませんが、このドラマは基本ラインはコメディなので、深刻にならずに見るのが吉です(ハラハラはしますけどね)。
跡目争い的な観点で言うと、対立候補となる従兄弟とその父がいるのですが、このおっさんはどう考えてもボンクラ(いや、まったく血がつながっているのが不思議なくらいのボンクラです)、お笑い要素を増加させてくれます。従兄弟の方は、節々にそんなに悪い奴じゃなさそう、という感じが漂ってくるのがミソ。 Kaopun のことを好きなようで、ちょっかいを出そうとしてははねつけられています。むしろこちらの方向の方が面倒くさいことを引き起こしそう。

一つこういう話で気になるのは、首尾よく成りすましおおせたとして、巨額の財産が絡みますから、仲違いとかの問題が発生しそうなものですが、そこはコメディなのでそういう心配も不要。
Tony が本気で乗っ取りを考えて、祖母が亡くなって正式に相続してしまったら、Pete たちは困ってしまいますよね。
そもそも Tony がいいやつだ、というのが最大のポイントですし、一族の面々もいずれも悪い人ではないのもポイント。

まあでも、いずれはバレてしまうもの。
祖母にバレてしまってからがこの種のドラマの真価なのかもしれません。
その意味では、シリアスなドラマではないので、大甘の着地に向けて進んでいくのは悪くないですよね。
楽しく観ました。



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