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魔術師 [海外の作家 ジェフリー・ディーヴァー]


魔術師(イリュージョニスト)〈上〉 (文春文庫) 魔術師(イリュージョニスト)〈下〉 (文春文庫) 魔術師(イリュージョニスト)〈下〉 (文春文庫)
  • 作者: ジェフリー ディーヴァー
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/10/10
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
ニューヨークの音楽学校で殺人事件が発生、犯人は人質を取ってホールに立てこもる。警官隊が出入り口を封鎖するなか、ホールから銃声が。しかし、ドアを破って踏み込むと、犯人も人質も消えていた……。ライムとサックスは、犯人にマジックの修業経験があることを察知して、イリュージョニスト見習いの女性に協力を要請する。 <上巻>
超一流イリュージョニストの“魔術師”は早変わり、脱出劇などの手法を駆使して、次々と恐ろしい殺人を重ねていく。ライムたちは、ついに犯人の本名を突き止めるが、ショーの新たな演目はすでに幕を開けていた――「これまでの作品のなかで最高の“どんでん返し度”を誇る」と著者が豪語する、傑作ミステリ!<下巻>


「ボーン・コレクター〈上〉」
「ボーン・コレクター〈下〉」 (文春文庫)
「コフィン・ダンサー〈上〉」
「コフィン・ダンサー〈下〉」 (文春文庫)
「エンプティー・チェア〈上〉」
「エンプティー・チェア〈下〉」 (文春文庫)
「石の猿〈上〉」
「石の猿〈下〉」 (文春文庫)
に続く、リンカーン・ライムシリーズの第6弾。
各種ベスト10の常連シリーズなので、ご存知の方も多いと思います。
この作品も、「このミステリーがすごい!2005年版」 第2位、2004年週刊文春ミステリーベスト10 第3位です。
このあともシリーズは快調に書きつがれています--積読ですが...
さすがディーヴァーという感じで、ぐいぐい読ませてくれます。おもしろい。ページターナー、ジェットコースター・ノベルという呼び方がぴったりです。
今度の敵は、タイトルにもなった魔術師。「マジシャン」ではなく「イリュージョニスト」とフリガナが振られています。原題は"The Vanished Man" ですから、日本でつけたタイトルですね。直訳よりずっといいと思います。
で、タイトルどおり、騙すのが本職の人が敵(犯人)として登場するわけで、激しい攻防が繰り広げられます。
どんでん返しに次ぐどんでん返しで、右と思えば左、上と思えば下。あまりに相次ぐので、最後のほうではどんでん返しがあっても、驚かなくなってしまうほど!?
シリーズの中では、鑑識が果たす役割の比重が軽くなっていますが、長く続くシリーズなのでバリエーションをつけてみたということかと思います。
犯人とリンカーン・チームの駆け引きぶりは、シリーズでも上位に来る迫力ですので、作者の腕の冴えにどっぷり浸って、楽しい時間をすごせました。

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