SSブログ

バチカン奇跡調査官 黒の学院 [日本の作家 藤木稟]

バチカン奇跡調査官  黒の学院 (角川ホラー文庫)

バチカン奇跡調査官 黒の学院 (角川ホラー文庫)

  • 作者: 藤木 稟
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/12/25
  • メディア: 文庫

<裏表紙あらすじ>
天才科学者の平賀と、古文書・暗号解読のエキスパート、ロベルト。2人は良き相棒にして、バチカン所属の『奇跡調査官』――世界中の奇跡の真偽を調査し判別する、秘密調査官だ。修道院と、併設する良家の子息ばかりを集めた寄宿学校でおきた『奇跡』の調査のため、現地に飛んだ2人。聖痕を浮かべる生徒や涙を流すマリア像など不思議な現象が2人を襲うが、さらに奇怪な連続殺人が発生し――。天才神父コンビの事件簿、開幕!

藤木稟の本を読むのは2冊目です。
前に読んだ「陀吉尼の紡ぐ糸 探偵SUZAKUシリーズ〈1〉 」 (徳間文庫)は正直なところ波長が合わなかったのか、ぴんと来なかったのですが、この奇跡調査官シリーズが本屋で山積みになっていたので、手に取ってみることに。
いやあ、手に取って正解でした。
レーベルはホラー文庫ですが、ホラーではなく純粋な(?)ミステリですね。
キャラクターで売ってるっぽいし、キリスト教の学院を舞台になんだかボーイズ・ラブっぽい(あくまで、ぽいってだけですが)エピソードもあるし、筆致はライトだし、薀蓄もちょっと頑張りました感漂っているし、読みやすいのはいいんだけど、どうかなぁ、と途中思ったりもしましたが、真相には感心しました。
日本人作家がアレに挑みますか!! バチカンを取り扱った段階で、よくある日本ミステリではないということなのでしょうが、アレまで射程にはいっていたとは。ラノベ風の売り方をされているので、よもやそんな境地を目指しておられたとは。
“奇跡”のインチキトリックを見破る話なんだろう。ホラー文庫なんだから、ときどきは本物の(?)超常現象も起こるのだろう、なんて思っていて失礼しました。
よくぞこんな難題に挑まれました。もうそれだけで支持票を投じます。少々の粗なんか気にしてられません。
バチカン奇跡調査官 サタンの裁き
バチカン奇跡調査官 闇の黄金
バチカン奇跡調査官 千年王国のしらべ
バチカン奇跡調査官 血と薔薇と十字架
バチカン奇跡調査官 ラプラスの悪魔
と順調に巻を重ねているので(いずれも 角川ホラー文庫)、続きを読むのが楽しみになりました。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0