SSブログ

青い虚空 [海外の作家 ジェフリー・ディーヴァー]


青い虚空 (文春文庫)

青い虚空 (文春文庫)

  • 作者: ジェフリー ディーヴァー
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
護身術のHPを主宰するシリコン・ヴァレーの有名女性が惨殺死体で発見された。警察は周辺捜査からハッカーの犯行と断定。コンピュータ犯罪課のアンダーソン刑事は容疑者特定のため服役中の天才ハッカー、ジレットに協力を要請する――ゲーム感覚で難攻不落の対象のみを狙う連続殺人犯は何者か? 息詰まるハッカー同士の一騎打ち!

ジェフリー・ディーヴァーといえば、「ボーン・コレクター」〈上〉〈下〉 (文春文庫)ではじまるリンカーン・ライム・シリーズですが、この作品はノン・シリーズ。単発ものです。
題材は、サイバー・スペース。ネット、ですね。
ヴァーチャルな世界と現実の世界をつなぐ犯罪というのが面白かったです。
ソーシャル・エンジニアリング、というのも、ホントにあるのかどうか知りませんが、とっても興味深い。
ハッカー同士の対決(ハッカーとクラッカーの対決でしょうか??)で、はらはらできます。
ディーヴァーらしく、どんでん返しもふんだんに。
第一部である「Ⅰ 魔法使い」のラストでまずびっくり。あら、そう来ますか、ディーヴァーさん。
いや、この程度で驚いていてはいかんのですが、すっかり作者の術中に。
いかにもアメリカ的な (ハリウッド的な?) ストーリーで、ぐいぐいと吸引力抜群。
本当に、ディーヴァーは、サービス精神旺盛ですね。シリアル・キラーものとして、ちょっとした小ネタ程度ではあるものの、アイデアも盛り込まれています。
帯にも書いてありますが、まさにジェットコースター・サスペンス。
コンピュータの世界はまさに日進月歩ですし、専門の方から見たらおかしなところもありそうですが(正直、ぼくには、おかしなところがあるのかないのかさえわかりません)、本当か嘘かわからないほら話に圧倒されるのも読書の楽しみのひとつ。浸って楽しみました。
nice!(4)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 4

コメント 2

Daisy

この作品はずっと前から読みたいと思ってたんですけど
未だに読んでなくて近いうちに買おうと思ってました(^^)
ディーヴァー作品はどんでん返しがたまらないですね~
最後の最後まで目が離せない展開にワクワクです♪
by Daisy (2012-09-14 06:48) 

31

Daisyさん、コメントありがとうございます。
レスが大変遅くなり失礼しました。

リンカーンシリーズでなくても、サスペンスたっぷりのいつものディーヴァー節(?)を楽しめますので、ぜひどうぞ!!
by 31 (2012-09-23 23:30) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0