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バチカン奇跡調査官 サタンの裁き [日本の作家 藤木稟]


バチカン奇跡調査官  サタンの裁き (角川ホラー文庫)

バチカン奇跡調査官 サタンの裁き (角川ホラー文庫)

  • 作者: 藤木 稟
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/01/25
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
美貌の科学者・平賀と、古文書と暗号解読のエキスパート・ロベルトは、バチカンの『奇跡調査官』。2人が今回挑むのは、1年半前に死んだ預言者の、腐敗しない死体の謎。早速アフリカのソフマ共和国に赴いた2人は、現地の呪術的な儀式で女が殺された現場に遭遇する。不穏な空気の中、さらに亡き預言者が、ロベルトの来訪とその死を預言していたことも分かり!? 「私が貴方を死なせなどしません」天才神父コンビの事件簿、第2弾。

2月5日にアップした「ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~」 (メディアワークス文庫) (ブログへのリンクはこちら)までが1月に読んだ本で、今回の「バチカン奇跡調査官 サタンの裁き」からが2月分となります。

「バチカン奇跡調査官 黒の学院」 (角川ホラー文庫)につづく、バチカン奇跡調査官シリーズの第2巻です。
前作「バチカン奇跡調査官 黒の学院」については(ブログへのリンクはこちら)、一読驚嘆、非常に感心しまして、うれしくなってしまったので、この「バチカン奇跡調査官 サタンの裁き」にも、大きな大きな期待を寄せて読みました。「バチカン奇跡調査官 黒の学院」ほどのレベルには至らないにせよ、十分満足できました。
予言詩と腐らない死体という魅力的な2つの謎を冒頭の引きとして使っている作品ですが、ミステリとして見た場合、反則技といえそうな趣向が盛り込まれています。その反則技も含めて、結構な大技をいくつも繰り出して物語を築き上げていることが、大きな特徴かと思います。いや、むしろ、反則技ばかりを連ねて、と言ったほうが適切かもしれないくらい、豪胆な仕上がりです。ここまでくれば、反則技でもむしろあっぱれですね。
またそんなに分厚くない作品ですが、いろいろな要素を緊密に組み合わせて、練られた複雑なプロットに仕上がっているのも個人的には二重丸でした。
最後には、今後のシリーズの行方にも影響しそうなエンディングで、気になります。続くのかな?

ところで、あらすじに引用してあるセリフ 「私が貴方を死なせなどしません」 って、いかにもなセリフですよねー。やっぱりそういう風に売りたいのでしょうか?
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