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感謝祭の勇敢な七面鳥 [海外の作家 レスリー・メイヤー]


感謝祭の勇敢な七面鳥 (創元推理文庫)

感謝祭の勇敢な七面鳥 (創元推理文庫)

  • 作者: レスリー・メイヤー
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2011/07/09
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
記者として(ニワトリの)大量殺戮犬の聴聞会の取材をしていたルーシーだったが、そこで知った町の行政委員会の実態に怒り爆発。さらに先住民部族の一部がティンカーズコーヴにカジノ建設を計画していることが判明。そして殺人が! 大学に行っている長男の帰宅と感謝祭ディナーの準備で大忙しのルーシーが、空の巣症候群に悩まされつつ事件に立ち向かう。好評シリーズ第七弾。


主婦探偵ルーシーのシリーズ第7弾。
前作「史上最悪のクリスマスクッキー交換会」 (創元推理文庫)の感想(ブログページへのリンクはこちら)で、
「あぁ、(ルーシーの息子で高校生の)トビーが心配だぁ。ルーシーじゃなくてもやきもきして、しっかりしてくれよ、と声をかけたくなっちゃいます。」
「この後翻訳されている『感謝祭の勇敢な七面鳥』 (創元推理文庫)『はた迷惑なウェディング』 (創元推理文庫)を読んで、トビーの行く末(?)を確かめなきゃ。」
と書きましたが、無事大学生になって家を出て行ったトビー、この「感謝祭の勇敢な七面鳥」 で帰省してやらかしてくれます(笑)。
こういうあたり、シリーズ読者の楽しみ(?)ですね。

事件の方は、少数民族に絡むカジノ建設計画が、ティンカーズコーヴに持ち上がることで巻き起こる構図です。
コージー・ミステリの先輩格ジル・チャーチルの主婦探偵ジェーン・シリーズでも「地上(ここ)より賭場に」 (創元推理文庫)で同じ主題を扱っていましたから、アメリカでは結構普遍的なテーマなのかもしれませんね。
前作「史上最悪のクリスマスクッキー交換会」 (創元推理文庫)から、社会的な問題・テーマを絡めるようになってきた印象です。そういう方向性で、数あるコージー・ミステリに中で特色を出そうとしているのかもしれません。それがファンの嗜好に合うかどうかは、ちょっと不明ですけどね。

さておき、シリーズは順調にこのあとも続いていますので、もう少し追いかけてみたいと思います。



原題:Turkey Day Murder
作者:Leslie Meier
刊行:2000年




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