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警視庁特捜班ドットジェイピー [日本の作家 我孫子武丸]


警視庁特捜班ドットジェイピー (光文社文庫)

警視庁特捜班ドットジェイピー (光文社文庫)

  • 作者: 我孫子 武丸
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2011/06/14
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
相次ぐ不祥事でイメージアップを図るため警視庁初の戦隊『警視庁特捜班ドットジェイピー』が結成された。集められたのは、性格に難はあるものの、格闘、射撃、コンピュータなどの達人にして美男美女揃いの5人の警官。一躍世間の脚光を浴びた彼らだが、やがてその知名度が災いして重大な事件に巻き込まれることに。はたして、結末はいかに。話題を呼んだ“怪作”を文庫化。


この作品から9月に読んだ本の感想になります。

引用したあらすじに、怪作、とありますが、まったくもって怪作です(褒め言葉です)。
帯には、「警察の最終兵器、それは『戦隊モノ』」だった!? ともあります。
表紙も喜国雅彦さんで、いいではないですか。
ちなみに、喜国さんは解説も担当されていて、戦隊モノとしてこのドットジェイピーがいかに破格か、イラストを描かれた立場から苦労を書かれているのもGOOD。たしかに、読んでいる間はあまり気づきませんでしたが、戦隊モノにしては色彩が微妙。
銃器マニアのソルジャーブルー
コンピュータに詳しい完全インドア派のデジタルブラック
フランス人とのハーフで女たらしの美少年(青年?)のキューティーイエロー
童顔で巨乳で、柔道、空手、剣道四段、合気道は師範級のバージンホワイト
似顔絵が得意で難攻不落の美女として知られるが実は強烈な腐女子のビューティーパープル
この5色だと華やかさにかけますねぇ。うーん、確かに赤がいないのは、さびしい感じが。
そしてボス役が、ハンサムで洒落ものという以外何一つ取り柄のない警部補。
そんな特捜班が広報活動とともに事件に挑むストーリー。
よくまあ、こんなバカバカしいことを...という内容ですが、こういうのを真面目にやるのがプロですね。
(ミステリらしい仕掛けはありませんので、そういう期待はなさらないように)
非常にマンガチックなキャラクター設定ですが、そのそれぞれの特技が活かしきれていないところがちょっと残念。まあ、これが第1作ですから今回は顔見世。シリーズ化していって徐々に深まって行けばいいですね。
続刊がとても楽しみです。




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