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Q.E.D.証明終了(34) [コミック 加藤元浩]


Q.E.D.証明終了(34) (講談社コミックス月刊マガジン)

Q.E.D.証明終了(34) (講談社コミックス月刊マガジン)

  • 作者: 加藤 元浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/10/16
  • メディア: コミック




この第34巻には「災厄の男の結婚」と「母也堂」の2つの話が収録されています。

「災厄の男の結婚」は、燈馬の友人アランの結婚式を扱っています。
アランの結婚相手エリーが、結婚の条件として作りたいといった、「アラン&エリー財団」。これは、発展途上国の貧しい人達を援助する目的で作ったもの。
これに、悪名高い、国連機関のW銀行が絡んできます。
で、W銀行がアフリカの難民キャンプで何をしでかしたかを突き止める、というストーリー。
いやあ、あからさまに「世界銀行(=国際復興銀行)」ですね。
「W銀行の開発計画は成功例もあるにはあるが、とにかく失敗が多くて被害がでかいので有名」だそうです。知らなかったなあ。「W銀行が関わった国は借金の額と失業率と乳児死亡率が上がるってデータが出たくらい」って、そりゃあ、すごい。
実際にしでかしたこと、というのは、なるほどねー、というところ。確かにそうかも、と思いました。
しかし、結婚式がフランス・ロワール地方のシャンボール城って...私的に使わせてくれるのかな?

「母也堂」は、遠野が舞台です。
東京嫌いのお祖母ちゃんがいい味だしているんですが、うーん、真相がわかりやすくてちょっと困ってしまいます。
トリックについては、車の中で腹部を撃たれた事件は、無理があってもぎりぎりOKでしょうが、プールの事件はOUTだと思います。
見せ場として使われているロジック(東京に住んでいると当たり前でも...というもの)も、的外れではなかろうかと。
しかし、この事件、ちゃんと殺人罪が成立しますかね? わりとミステリではよくあるアイデアですが、なかなかおもしろいところを狙っている犯罪のように思えます。



タグ:QED 加藤元浩
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