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九十歳の誕生パーティ [海外の作家 レスリー・メイヤー]


九十歳の誕生パーティ (創元推理文庫)

九十歳の誕生パーティ (創元推理文庫)

  • 作者: レスリー・メイヤー
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2013/05/21
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
弁護士ボブが事務所でパートナーの死体を発見した。警察は自殺と判断したが、ボブはどうしても納得できず、ルーシーに調査を依頼。一方、元司書のミス・ティリーの九十歳の誕生日に町を挙げてのパーティを開くことが決まり、当然ルーシーもこき使われることに。思春期の娘や大けがをした夫の世話に、新聞記者の仕事、殺人事件の調査にパーティの準備、主婦探偵は今日も大忙し!


今回は、ミス・ティリーの九十歳の誕生パーティの準備をする、というのがテーマ(?) です。
これでもうてんやわんや(古い表現ですね(笑))なんですが、実は、引用したあらすじには書いていないんですが、弁護士の死のほかに、ミス・ティリーをめぐる騒動が、パーティー以外に本書にはあります。
訳者あとがきに書いてあります。
「九十歳の誕生日が近づいたある日、天涯孤独と思われていたミス・ティリーの前に突然、はるか昔父親に勘当された姉の娘だという女性が現れ、ミス・ティリーはもう大喜びです。その女性はまもなく叔母の家に住み込んで世話を始めます。ところが、それまでヘルパーとして世話をしていたレイチェルはもちろん、友達のルーシーが訪ねてもミス・ティリーに会わせてもらえず、二人は心配をつのらせます」
そうです、ミステリでは定番のテーマですが、ミス・ティリーに危機が忍び寄るのです。
このパターンの物語って、分かりきっていても、どきどきするんですよね。ミス・ティリー、大丈夫かなぁって、どきどきして読めました。
ルーシーが無茶をするのはいつものことですが、ミス・ティリーもがんばりますよ(?)、この作品では。
あと、弁護士の死のエピソードと、ミス・ティリーのエピソードが遊離してしまわないで、きちっと絡み合って展開していくところは、このシリーズには珍しく(失礼!)、いいなぁと感じました。

それにしても、被害者である弁護士の趣味として描かれる、南北戦争再現グループって、楽しいんですかねぇ? 



原題:Birthday Party Murder
作者:Leslie Meier
刊行:2002年
訳者:髙田恵子


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