海街diary 9 行ってくる [コミック 吉田秋生]
<裏表紙あらすじ>
浜田は千佳と入籍し、エベレスト登山のために旅立った。幸と佳乃もそれぞれの恋が進展。すずは中学生最後の夏が終わろうとしていることを実感する…。すずが中学1年の夏、蝉時雨のやむ頃から始まった家族の物語、ついに完結!
このシリーズ第9巻「海街diary 9 行ってくる」 (フラワーコミックス)は、シリーズ完結編です。
第8巻の感想で、
「幸ねえも、佳乃も、いろんな側面で一気に話が進んだ感がありますね。満月のおかげ??」
なんて書きましたが、満月もなにも、次が最終巻だったんだから、そりゃあ物語にも巻きが入りますよね。
この巻には、
「女子の言い分 男子の事情」
「幸福」
「夜半の梅」
「行ってくる」
の4話に
「番外編 通り雨のあとに」
が収録されています。
「女子の言い分 男子の事情」は、第8巻まででそれぞれ進展した四姉妹の恋が、ちょっとずつさらに進展する様子が描かれます。
最終巻と意識して読むからか、過去を振り返る、あるいは思い出させる部分が多くなってきているような気がしました。
「幸福」には第6巻(感想ページへのリンクはこちら)に出てきたいとこの直ちゃん再登場。糸さんもね(笑)。
それぞれが幸せの意味を考えたところに、エベレストに行っている浜田店長について、よくない知らせが...
「夜半の梅」は、悪天候で連絡が取れなくなった浜田店長の安全を気遣うみんなの様子が描かれます。
福田のおやじが「ええとこさらっていきよる」という感じの配役になっていますが、最後千佳が締めのあいさつをするのがステキです。
そしてまた、その福田のおやじの心持ちを深く理解している幸ねえがいいですねぇ。
そして最後の「行ってくる」。
すずの高校進学が決まったときから、終わりはすずが四姉妹の家から離れるときだ、というのは分かっていたのですが、本当にその時が来たんですねぇ。
すずだけではなく、それぞれの「行ってくる」が描かれているように思います。
それにしても風太、いい顔するようになったじゃん。
番外編の「通り雨のあとに」は、すずが鎌倉に来る前に一緒に暮らしていた弟・和樹が主役?です。
すずも登場します。でも、顔はおおきな帽子が邪魔してちゃんと描かれない。
すずは、もうすぐ結婚する、という設定になっていますが、結婚相手は出てきません。ちゃんと風太だよね!?
和樹、いい奴になっている。君も幸せになるんだよ。
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