憂国のモリアーティ 6 [コミック 三好輝]
<裏表紙あらすじ>
密会は、絢爛たる仮面舞踏会の陰で──
アルバートがアイリーンとの交渉の舞台として用意したのは、バッキンガム宮殿での仮面舞踏会。そこで明かされる“禁秘”の文書の内容と、アイリーンの真の“望み”とは…!? 犯罪卿と名探偵、美貌の悪女。奇妙な三角関係が、大英帝国の醜聞を終わりへと導く──!!
シリーズ第6巻。
表紙は、アイリーン・アドラーです。
#20、21、22、23 大英帝国の醜聞 第四幕、第五幕、第六幕、第七幕(A Scandal in British Empire Act 4, Act5, Act6, Act7)
を収録。「大英帝国の醜聞」完結です。
第5巻(ブログの感想ページへのリンクはこちら)もほとんどがこの「大英帝国の醜聞」でしたから、ほぼ2巻使っての物語です。
このエピソード、雑なところがありますが、結構いいです。お気に入り。
やはり、アイリーン・アドラーはいいですよねぇ。物語の核として圧倒的な存在感を示したように思います。
大英帝国を揺るがすようなスキャンダルを知ってしまったアイリーン・アドラーの行く末というものがとても気になるわけですが、作者は用意周到ですね。
こういう風に処理しますか。なるほどねー。
政府(ホームズの兄が長官、ですね。陸軍省レベルだと大臣でしょうから、陸軍省情報部の長官でしょうか?)、モリアーティ(モリアーティたちが設立したMI6は政府機関であってもこちらですね)、ホームズたちと、思惑が入り乱れての着地がうまく決まっているように思ったのですが。
またアルバートたちモリアーティ兄弟のミドルネームであるジェームズがこういう形で活用されるとは思っていませんでした。
モリアーティ兄弟の野望も他者に(誰に明かしたかはコミックを読んでお確かめください)明らかにされていますし、こうなると、ますます今後の展開が楽しみになってきますね。
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