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The Shipper EP1 ~ EP9 [タイ・ドラマ]

今日は、タイのドラマ、「The Shipper」のEP9までの感想です。



2gether」(ブログの感想ページへのリンクはこちら)を観終わってから、既に感想を書いた
Love by chance / ラブ・バイ・チャンス」(ブログの感想ページへのリンクはこちら
SOTUS 」(ブログの感想ページへのリンクはこちら
を含めてあれこれタイのボーイズラブ・ドラマを観たのですが、現在進行中の番組は、全エピソードが終わってからまとめて観ようと思っていたのです。

この「The Shipper」は、「2gether」の後番組で、TV局は、GMM 25。
現在放映中でEP11まで放送済みで、残すところ最後のEP12のみとなっています。
なのに、つい観始めたら、これまた嵌ってしまいまして......我ながら、なんだかなぁ。
YouTube で観ていますが、英語字幕は即日、日本語字幕も少し待てばつきますので、観るのは簡単ですね。

これ、ジャンルでいうとボーイズラブ・ドラマ、ということになっていると思われるんですが、確かにボーイズラブの要素はあるけれど、ちょっと違う感じがしています。

タイトルにもなっている、Shipper というのは、英語の辞書を引くと荷主とかしか出てきませんが、スラングで、人と人をくっつけたがる人、(想像の中で)くっつけて喜んでいる人のことを指します。
特に、ボーイズラブが好きで、男を男をくっつけて楽しんでいる人、という意味合いでこのドラマでは使われています。

QX0k5f.jpg

画面中央右の女性とその上の眼鏡の女性二人が Shipper ですね。
画面中央右の女性は、Pan。Shipper 女子高生。演じているのは Sureeyaret Yakaret(愛称が Prigkhing)。
その上が、Soda。Pan のShipper 仲間です。演じているのは Ploy Kanyarat Ruangrung。

Pan と Soda の Ship 対象が、画面中央左 Kim と彼にキスしている画面左側 Way。
Kim 演じるのは、Kanaphan Puitrakul、愛称が First。
後でも書きますが、演技力に魅せられます。すごい、です。
Way 演じるのは、Pusit Ditaphisit、愛称が Fluke。
この人、悪くないと思うのですが、役柄設定的に、もうちょっと野性味のある顔の人、ワイルドな感じの人を選んだ方がよかったんじゃないかなあ、と思います。Fluke だと、ちょっと顔が甘すぎる気がします。
ところで、ポスターではキスしちゃってますが、ドラマの最初の方ではこの二人、別にボーイズラブの関係にあるわけではありません。
親密だし、相互に信頼しあっているのはよくわかるのですが、お互いよき理解者、よき親友、といったところだったのではないでしょうか。
もっとも、EP1の Win の退学処分をめぐるエピソードは、Kim かっこいい、と思うと同時に、ここまでやるか、と思ってニヤリとしましたが。

ついでに残りの人たちも紹介しておくと、Pan の横にいるのが、Khett。Pan と Soda のクラスメイトで、実は......というのがあるのですが、伏せておいた方がよいのでしょうか? 
EP2 というかなり早い段階で明かされてしまっているし、主要人物なので書いてしまうと、Kim の弟です。
演じているのは、Pawat Chittsawangdee、愛称 Ohm。この役者さん、いろんな作品に出ていまして、もうすっかりお馴染みで(笑)、結構気に入っています。いつかほかの作品の感想も書きますね。
上段左側の女性が、Phingphing。Way の彼女です。演じているのは Benyapa Jeenprasom、愛称 View。険のある整った顔で、役柄にピッタリ。嫌な役なのに、よくぞ引き受けたな。偉い。
上段中央は、なんと死の天使。演じているのは、Jennie Panhan。迫力あるし、それでいて、コミカルでもあるし。印象に残る女優さんですね。

あらすじ代わりに、予告編を。



冒頭、喧嘩シーンから始まるのですが、Pan と Soda の妄想炸裂で、ばかばかしくて、とてもよい。
ああ Shipper ががんばって、Kim と Way をくっつけるんだなぁ、と思っていると、EP1 の最後で驚きの展開になります。
Pan と Kim が事故で死んじゃうんですよね。
元の世界に戻れるとなったのに、死の天使の手違い発生。なんと、Pan の意識が Kim の身体に。Pan の身体は昏睡状態のまま......

入れ替わりドラマ、なのですが、片方の意識は戻らないまま、というパターン。
で、Kim になった Pam は、これで積極的に、Kim と Way をくっつけることができる!という次第です。

ところが、そうは問屋が卸さない......
入れ替わったことは、誰にも気づかれてはいけないし、いろいろと、思いもかけなかった事実が明らかになってくる......
男女が入れ替わると、いろいろと難しいことが多くなって、簡単にはいかないのですが(かなりの下ネタも披露されます。)、死の天使が、罪滅ぼしに?助けてくれる、というのが面白いポイントですね。

この流れだけでも、ボーイズラブというには、かなりの変化球のような気がします。
なにしろ、女性視点ですし。(見た目は男の Kim でも、中身は Pam ですから)

そんな中、だんだんと入れ替わりの事実がばれそうになってくる。
特に、Khett は、Kim の弟で一緒に住んでいるので、要注意。勘もするどいし。
コメディタッチで進むので、一緒にハラハラできます。

Khett が実は Pam のことが好きだった、とか(これもある意味ネタバレですけど、割と早くに匂わされていますし、上のポスター? で明らかだから明かしてもいいんですよね)、Pam の精神が入っている Kim のことを Soda が好きになってしまう、とかいい感じです。

一方で、割と重い題材もさらっと扱っていまして(Pam と義父の仲とか、Khett と Kim の仲とか)、安直といえば安直なのかもしれませんが、笑いの中に、折々ジーンとくるシーンが混じる、緩急が楽しいです。

この作品、すごいなぁ、と思うのは、やはり主演のKim(を演じる First)。
Kim は見た目は男ですが、宿っている精神は女性(Pam)なんですよね。
素のKim(というのか、入れ替わる前の Kim)のときと、Pam が移ってからの Kim のときで、しぐさも声のトーンも違うんですよ。Kim と Way のエピソードの回想シーンも結構あるので、見比べてみてください。
えーーっ、と叫ぶシーンは笑ってしまいますが。
Pam が移ってからの Kim のシーンでは、細かい所作がちゃんと女性に見える! 見た目は男ですけど。
かなり演技指導が細かくされているのでしょうね。大変だったのでは。

ストーリーも飛んだり跳ねたりしまして、飽きさせません。
ネタバレになるので、観ていない方は、以下は飛ばしていただいた方がよいですが、

EP6 の終わりに、Soda に入れ替わりのことを告げて、同時に、Khett にもその会話を聞かれてしまって、
EP7の終わりに、Pam が自分の身体に戻ることができて、なのに
EP9で、もとの Kim の身体に戻ってしまう。
さらにEP9 では、ついに(?) Way が Kim に告白する。あっ、ちゃんとボーイズラブになっているな。
そして、見た目は Kim だけど 中身は Pam だということで、Kim が好きだと思っている Way と、Pam が Kim の中にいることを知っていて Pam のことが好きな Khett が火花を散らす......
いったい、これからどうなってしまうのでしょうか!?

いつもの癖で、気になった点にも触れておきますと、
Pam があれこれと Kim のことを知ろうと探っていくのはOKで、いろいろと証拠(?) によって知っていくのはよいのですが、証拠からは推察できそうもない回想シーンが入るのは、ちょっと疑問ですね。
たとえば、EP5のシーン(YouTubeにリンクを貼っています)。Kim の行動、ここまでわかることはあり得ないですよね......
視聴者にわかりやすいようにしてある、ということだとは思うのですが。
まあ、ミステリというわけではないし、アンフェアという非難は意味がないですけど。

もうひとつ、明かされていく Kim の真実。
これも個人的には、なし、だなぁ、と。これは、よくないんじゃないでしょうか......
一応、物語的には解釈がなされてはいるのですが、その解釈をもってしても、ちょっと受け入れがたい。共感できない...... 視点人物が Kim ではなく、Pam だからまだましですけれども。
(もっとも、まだ物語は途中なので、この後、いまの解釈を覆すような、ステキな解釈が待っているかもしれませんが、なんとなくそうはならない気がしてなりません......)

でもまあ、こういうことが気になるくらい、入り込んで観てしまったということですね。
と、結局未だ完結しておらず途中なのに観てしまって、すっかり嵌っております。
残りを観るのが楽しみです。
(すぐ観ちゃうと思います......)


タグ:The Shipper
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