SSブログ

映画:ナイトメア・アリー [映画]

ナイトメア・アリー (2021).jpg


映画の感想を続けて、今日は「ナイトメア・アリー」です。

シネマトゥデイから引用します。

---- 見どころ ----
ウィリアム・リンゼイ・グレシャムの「ナイトメア・アリー 悪夢小路」を原作に描くサスペンス。ショービジネスの世界で成功した野心家の青年の運命が、ある心理学者との出会いによって狂い始める。メガホンを取るのは『シェイプ・オブ・ウォーター』などのギレルモ・デル・トロ。『アメリカン・スナイパー』などのブラッドリー・クーパー、『ブルージャスミン』などのケイト・ブランシェットをはじめ、トニ・コレット、ウィレム・デフォー、リチャード・ジェンキンス、ルーニー・マーラが出演する。

---- あらすじ ----
1939年、カーニバルのショーを観終わったスタントン(ブラッドリー・クーパー)は、マネージャーのクレム(ウィレム・デフォー)に声をかけられる。そこで出会った読心術師のジーナ(トニ・コレット)に気に入られたスタントンは、彼女の仕事を手伝い、そのテクニックを身につけていく。人気者となった彼は一座を離れて活動を始めるが、ある日精神科医を名乗る女性(ケイト・ブランシェット)と出会う。


原作はウィリアム・リンゼイ・グレシャムの「ナイトメア・アリー 悪夢小路」 (扶桑社ミステリー文庫)で映画を観る前にあわてて(笑)読みましたが、感想はいずれ(いつになることやら)。

150分と映画としてはまあまあの長さなのですが、原作のエピソードを大きく絞っています。
かなり刈り込んでいるので、物語の起伏が原作比小さくなりました。
サーカス小屋(厳密にはサーカスではないのでしょうが、イメージは物語の中のサーカスです)を出発点に猥雑な雰囲気は残っていますが、ノワール色は薄れてしまっている感じです。

主人公スタントンの成功と挫折(転落)を描くのですが、成功の高みはあまり感じ取れません。
共に成功の階段を駆け上がるモリ―との仲も、原作では大きなポイントですがあっさりしています。
主人公スタントンに絡むもう一人の女性、精神科医リリスの方はそれなりに描かれ、さすがケイト・ブランシェットというべきか、原作よりも強烈な印象を残してくれましたが、そのせいか、スタントンの自業自得という面、自ら堕ちていったという面よりも、なんだか巻き込まれた感が前に出てきてしまったようにも思います。

とこれは原作を読んで比較するからの話で、映画は映画で面白かったんですよ。
ストーリーを絞ったのでラストシーンへ向けてすごくわかりやすく構成されていて、原作を読んでいてオチを知っているのに、あぁとため息が出てしまいました。
観てよかったです。


製作年:2021年
製作国:アメリカ
原 題:NIGHTMARE ALLEY
監 督:ギレルモ・デル・トロ
時 間:150分






nice!(14)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 14

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。